軽く三段、上がっていますね。
バリアフリーが叫ばれる中、
あえてあげてるこの感じ、
嫌いじゃ無いです。

そういう事自体は大事だけど、
叫んで進めるものでも無いのかなと。

そして多くの人が
開放感を求めて
高い天井高の確保を目指して
天井を抜いたりまでしてる
この世の中の風潮の中、
あえての、床を上げる行為。

色々な意味でアバンギャルド。

しかしこの床を上げる行為の
たどり着く先に
縁側の実現があるというのが
伝統的な日本家屋の作りにも似て
とっても面白い。

マンションの中で縁側の実現。

そしてこの市松模様の壁紙や
上品なキッチンの様子からも伝わる和の雰囲気。

ね？面白いですよね。

何よりこの物件、
玄関土間からもはやモダンな和。

料亭などで見かけるような
土間のタイルばりに始まり、
壁、天井、建具、全体が和。

ちなみにこの玄関土間、
正面の廊下にもそのまま上がれるし、
横に伸びた土間の先、勝手口的に
個室側にも上がれるようになってる。

とても便利な動線。

そんな個室、
もちろん寝室なんだと思うのですが、
ここもとても面白くって
玄関土間から引き戸を開けると

まず壁一面が見せるタイプの収納棚。

ここには個人的に大好きな本やら、人形、
カメラやデザインプロダクトなんかを置いて、
日々のテンションを維持する飾り棚に是非。

だって、この収納とは別に
ウオークインクローゼットが
たっぷりあるのですから！

ね？余裕綽々でしょう？

だからこそ、
あの寝室の棚は厳選した自分コレクションに
してほしい。

そしてあの収納棚の背板部分、
よく見るとわかりますが、
きっと廊下への明かり取りの為に
半分スケスケ。
ほら、マンションの廊下って
暗くなりがちでしょう？
あれを解決しようと考えたのでしょう。
面白い。

そしてこのお部屋、
障子戸を開けて廊下にも出られるし、
キッチンにも繋がってる。

つまり３方からアクセス可能。
そう聞くと、開放的かと思いきや、
心理的な作用もよく考えられていて
思ったよりそうでも無い。
採光、通風良さそうなのに、
ちゃんとプライバシーが守れそう。

その辺りも面白い。
よく考えてる。

そして奥に行くと17畳以上の
縁側付きLDK。

縁側部分が
少し下がっているのがわかりますね。

ここに腰掛けて、窓の外を眺める…
それの為にかなり特化させましたね？！
思い切ってる。
けど無理をそんなに感じない。

うまいなーと。

さすがコンペで選ばれた物件。
そう、この物件のリノベは
コンペで
プランを採用されたようなんです。
さすが。

水周りも丁寧に考えられてるようで、
洗面台の収納を
トイレのやんわり仕切り兼目隠しに。

なるほど！

お風呂も全体のイメージと反する事なく
ウッディで、
和テイストに取れるイメージのお風呂。

うん、うまい！


全部まとめて、やるな！いいね！
という感じのモダンな和スタイルへの
特別なリノベーション。