このお家には、お茶をする為の小部屋があります。心が行くまで、1つの事に集中できるお部屋。

建物は築年数不明。なんとか荘、という名前だった事が唯一わかっているのだそう。

茶室があるのは右の102号室だけ。
特権付きのお部屋なのです。

中はフルリノベーションされて、以前の面影はほとんどありません。

玄関扉の欄間ぐらいかなぁ。狭くても明るく見えるという効果が嬉しい。

居室は右側、ちょっと奥まった所にキッチンがあります。

だからワンルームでも丸見えにならない。
レンガ造りの横顔がかわいい。

モノトーンのモザイクタイルに、便利そうなカウンターが付いています。これはあるとないとじゃ大違い。

室内の壁は左官仕上げなのだそう。つまりは壁紙ではなく塗り壁。手間がかかっています。

扉を開けるとサニタリー。
トイレの隣が洗濯機置き場なのと、

対面に手洗い場。
鏡はなく、心で見つめるスタイル。

水周りが新しいのが、リノベーションのいい所。浴室乾燥機も付いているから、雨の日も安心です。

晴れた日は外のベランダに干しましょう。

そしてついに現れました。
これが1R+T（茶室）。

中は約2帖ほどのスペースですが、長く時間を過ごせるようにしっかりとエアコンが。

美しい水受けと、リズム良く連なる棚。
お椀を並べたら素敵な空間が立ち上がる事でしょう。

この茶室に入る時と出る時では、心持ちが異なっている。その理由はきっと、自分だけがわかる事なのです。