蔵は一般的な日本の建造物の中では
抜群の断熱性を誇るものだと思っています。

でも、弱点としては
住居としては小さめなそのサイズ感と
採光（通風）だと思っていました。
ええ、この物件を見るまでは。

どこまでも広がる青い空をバックに
蔵同士が
寄り添うように建っているこの物件。

この蔵と蔵を繋げるようにして
住居に増改築する事で
サイズの問題をクリアし
窓を大きく開ける事で
採光、通風の問題をクリア。

なるほど！という感じ。
あとは窓さえ二重なら
断熱性能も然程下がらずで
丸く収まるわけですね。

ちなみに情報出典元には
2002年12月築と書いてありますが、
山形県から移築した物件だとも記載。

なので、どこのタイミングで
どういじられたかまでは不明。

詳細な経緯が気になる人は
情報出典元に是非お問い合わせを！


さてそんな二つの蔵のこの物件、
小さい方の蔵の中には
炉が切られて（大炉も！）
前室の水屋もきちんと準備された、
かなりの遊び心の持ち主が作られた
特別な物件であることは
間違いないと思います。

一方の大きな蔵の方には
自慢になるだろうハリのある
吹き抜けたLDKを中心とした
居住空間が！

おかげでこの天井高。

床板も独特なサイズ感で面白い。
経年を経てこその
この色合いでもありましょうよ。


そしてこの物件、
きっと水周りも
気に入って貰えるだろうと思います。

この落ち着きのあるお風呂。

そしてこのキッチン。

ね？良いでしょう？

これきっと、
誰かの理想の住宅なんだと思うのです。

すごく色々な
しかも強い思いが積み重なってる。

その経緯と思いごと引き受けて
継ぎ、さらに育ててくれる人に
出会って欲しいそんな物件です。