眺めているだけで、けっこう幸せ。

白く塗られたコンクリートの天井、
薄っすら白く塗られた無垢材の床、
ワンポイントのピスタチオ色の壁。

南向き、5階のベランダからの光が、
20帖のリビングに差し込むようす。

角部屋の窓を、風が吹き抜けるようす。
ちょっと古めかしい。築50年近いから。
でも、こんな場所にたどり着きたいな。

移住についてもじっくり考えたけど、
結局、中野区のマンションにしたよ、
みたいな、人生のルートも素敵だな。

このキッチンの窓、なんか切ないんだ。
向かいのマンションの窓も見えていて。
日によってはびゅうびゅうと鳴りそう。

窓際のちょっと奥まったキッチンで、
風の強い日にお湯を沸かしてみたいな。
なんて愛らしい空間だろう。

1LDKの角部屋のマンション。
東中野の駅からほど近いところ。

洋室にはほどほどのサイズの収納が。
トイレの脇にあるのは、手洗いかな。

ああ、あった。いいな。
愛着が湧いちゃう一隅。

トイレの壁はピンクなんですって。
どうします？（と言われても困りますよね）

こういう廊下もじっと見てしまう。
大事な住み心地の一つ、だからね…。

こっちが大きいほうの洗面だね。
小さいほうと、二つあるって素敵。

あら、なんてかわいらしい。
まるっこいお風呂ちゃん。

ちょっと、ちょっと、
じわじわ惹き込まれるっていうか、
かわいい切ないポイント多いぞ、ここ。

ええ、寝室にはターコイズブルー？
好きなんですけど、この配色センス。

ピスタチオ、ピンク、
ターコイズブルー……。

好きなんですけど。

そうか、ここにも東向きの窓。

いいな、ここ。

角部屋の、好ましい築古マンションの、
ひんやりとした寝室にたどり着きたい。
カーテンが揺れるのを感じて眠りたい。

なんて、そんな人生のルートも素敵だ。