勝手な推測ですが、
きっとこの家を建てた方は、
民藝がお好きだったんじゃないかなぁと。
奇をてらったような造りではなく、
どこか昔からあるような、
それでいて現代から見ても美しくて。

建築家の作品というよりは、
住むこと、使うことで
味わい深く育まれてきたよう。

この家の主人や、建築家、
大工さんなどの職人さんの想いが
至る所から感じとれる、
なんだかとてもあたたかい家です。

少し高台に建つこの家は、
外観からも落ち着きがあって、
威風堂々とした佇まい。

角が面取りされたような間取りは
少し変わっていてるけれども、
それでいて奇抜な雰囲気はなく、
角をなくしたこの多角形は
どこかお皿のような印象も。

高台にあるので日当たりもよく、
裏庭でさえ気持ち良さそうで、

家の中央に鎮座する、
吹き抜けのあるこの階段が
我が家のシンボル。

見上げればこの風景！
訪れる人のこころを、
フッと軽くしてくれそう。

一見複雑そうに見えて
意外とシンプルな間取りは
住居としてだけでなく、
シェアハウスなど別の用途でも使えそう。

それこそ、民藝品を扱う
お店やギャラリーにどうでしょう？

この家の意思を受け継いで、
丁寧に歴史を紡いでいただきたい。
そう切に願いたくなる物件です。