ヴィンテージマンションを見ると、
年月の摩耗に打ち勝つデザインって
本当に偉大なんだな、と思います。
誰かが使ってきた跡が感じられて、
大切に大切にリレーしてきた、
そんな赤い屋根の秀和。

間取りは結構オーソドックス。
あの特徴的なバルコニーも、
住んだら今日から私のもの。
大変羨ましい限りです。

この共用部のレトロな感じ。
階段の回数表示のフォントも、
なんだか懐かしい空気がある。

このシャンデリアも、なんというか
昭和のマンション！なんだなあ。

お部屋はただいま清掃中。
いまブルーシートが敷かれている
この辺りに、きっとテーブルを
置くんだろうな。

このベランダに憧れる。
ここに住んだ人たちも、きっと
ベランダを自慢したことでしょう。
こんなに掃除道具を広げても、
まだまだ余裕な室内。

リビングとは引き戸で区切られた、
この洋室。
日中は引き戸開けておいて、
陽の光をたくさん入れておきたい。

そうそう、キッチンは黄色です。
歴代の住人たちも、ここで、
広いキッチンににこにこしながら
料理をしたんだろうか。
みんな、ここにどういうマットを
敷いたんだろう？

きちんとリフォームしているから、
水周りもきれい。
トイレについている洗面台、
なんだか独特のデザインなんだな。

非常階段も秀和ならこうなる。

こんなに洒落た邸宅を、
たくさん作ったのもすごいけど、
いまに残っているのもすごいんだ。
ヴィンテージを受け継ぐこと。
自分より後の人たちの暮らしに
思いを馳せてみる。