都会じゃこんな一軒家、
だれも住んでいないと思った。
マンションにする人が多いから。

わたしは同じお金を払うなら、
日本家屋がいいと思っている。
古いのはあるけど、ここはきれい。

山奥というわけでもないから、
ときどき友人と会える距離感。
正月はお芝居にも行けるだろう。

もっと言うと、新宿あたりまで
通勤できるかもと思いました。
むしろ毎日座れたりして。

それでいて、
こののんびり感なら
ぽん、と日本家屋を買いたい。
わたしはそう思った。
間取り図を見てみませんか。

ご覧のように、キッチンには、
作業台を兼ねそうな机があって
とてもいい雰囲気に改装してある。

ほら、これは心強いと思った。
水回りがじめじめしていたり、
モダンではない、というのはいや。

ここは恰好いいし、広い。
この空間ならInstagramで見る
今風のインテリアも収まるだろう。
日本家屋でも、ちゃんと新しい。

北側の洋室もとてもいい感じ。
L字型の大きな机がすでにある。
書き仕事がはかどりそうでしょう。

がっしりした本棚まで造作されて。
ここで仕事できるなら出たくない。
日本家屋の洋風書斎なんて、好物。

そうそう、敷地は七三七平米ある。
もう都会ではイメージできない庭。

お風呂がそのまま使えてうれしい。
なかなかに趣味が合うと感じる。
ちゃんとリフォームしていたんだ。

だがしかし、１階のトイレに漂う
侘び寂びレトロは求めていたもの。
日本家屋たるものこうでなくちゃ。

やや田舎の、日本家屋の人生。
やってみたくなってきた。
そんなわけで、ぽん、と買ったら
友人に泊まりに来てもらいたいな。