映画や写真で、ぱっと光が降り注ぐ、
そんな構図を見ていると
胸に迫るものがあるんだけど、
この光景なんてまさにそんな感じだ。
BGMをつけたらもっとそれっぽい。
「日常をドラマティックに」なんて、
いかにもな陳腐な言葉だけど、
この部屋に住んでいるときなら
それが言葉の通りになると思う。

先に間取り図を見ておこう。
ロフト付きのワンルームなんだ。
あの光降り注ぐ窓は一体…？

まずは玄関までがちょっと遠い。
この階段を三階分登るんだ。

こういう壁、歩道橋以外で通らないぞ。
これも何かの撮影だと思って。

たどりついたマイホーム。
玄関横、いきなりガラス張り。
これは期待できそうだ。

入るとすぐに靴箱がある。
奥に見えてる照明、かわいいな。

そうそう、これこれ。
よく見ると、天井が湾曲してる？

わ、なんだこの部屋。
気づかなかったけど、天井がやんわり
弧を描いたカーブになってるんだ。

まあ、こういう外見なんだもんな。
そしてその最上階とくれば、
当然のことなんだけども。

この天井、いいなあ。
昔ピアノを弾く時には、
手に卵を握るように丸くする、
と習ったものだけど、正にそれ。
丸い手の中みたいな形のリビング。

この明るさから避難する、
シェルターのようなロフト。

明るい部屋は本が焼けたりするから、
ここを収納にしてしまおう。

天井低いし。

キッチン、これは明るいぞ。

ほら、もっと近寄って。

この光の入り方！たまらない。
二口ガスコンロに魚焼きグリル。
なんてことない朝食を作っても、
映画のワンシーンとして成立しそう。
鼻歌まじりに洗い物をしたって、
やっぱりドラマティックになる。

振り返って、こんな眺望だもんな。
そりゃ、いい感じの木陰が落ちてくるよ。

キッチン横のドアからは水回り。
トイレも洗面台も、小さいけど
モダンな作り。

お風呂には小さいけど窓付き。
湿気は大敵、でも窓があれば大丈夫。
ベランダがないので、
洗濯物はここで乾かそうかな。

あまりに明るいから目立たないけど、
一応ここにもライトがある。
夜が深くなってきたら、
このライトだけにして暗さを楽しむ。
それで、次の日の朝を待つんだ。

壁際に置いたベッドから起きたら、
一番にこの景色を見られるなんて。

なんて果報者なんだろう！
今日も晴れていてよかった！
洗濯物をして踊りだそう。
今日もきっといい一日になる。