ちょっとちょっと…。
これがマンションの一室だという。
購入してすぐリノベを始めたそう。

こつこつ作ってきた世界なんだな。
こんなお家、お邪魔したことない。

だって皆さん、ふつうのマンション。

その一室だけが、この世界なんて、
どきどきしませんか？

オーナーさんは南仏のイメージ
なんだそうですが、もうちょっと
アートっぽいというか、
リノベーションというよりは、
執念のようなものも感じます。
〈シュバルの理想宮〉みたいな…。

なんと、まん中にらせん階段。
そこから、ロフトへ。
もともとそういうお部屋なのかな。

ロフトがまた、濃密な雰囲気。
祈りを捧げたくなるような…。
秘密の日記をつけたくなるような。

それでいて、
ふらっとルーフバルコニーへ
でられてしまうという！
そうだ、マンションだった。

床にタイルの貼られた５帖の洋室。
いきなり家がこうなってたら驚く。

ここもすごい。食器棚でしょうか。
なんだろう、ちょっとRPG風味？
ほら、〈ルイーダの酒場〉とかって
こんな感じなのかなあ……なんて。

いやでも、グリルが付いて現代的。
戸や棚のディテールは中世だけど。

洗面台の雰囲気もおごそか。
まさに一点もののリノベーション。

大切に愛でてきた古美術品を、
おあずかりするような賃貸住宅、
とでも申しましょうか……。

ここにお家賃を払って住める、
というのが、なんだか不思議な、
そんな気がしてくる作品です…。