わが庵（いほ）は　都のたつみ　しかぞすむ　世をうぢ山と　人はいふなり
（百人一首より　喜撰法師)

この庵は都のど真ん中、港区は増上寺のお隣なんですけどね...笑

設計は「負ける建築」で有名な隈研吾。
梅林を抜けると、不思議な浮遊感のあるおうちが建っています。

間取りを見てみましょうか、広〜い1LDKと、茶室？水盆？
さすが庵、間取り図からして雅ですね。

あまりの雅っぷりに気後れしつつリビングを覗くと、うわぁすごい、全面ガラス張りで梅林が見える...ここは宇治山？港区ど真ん中？どこにいるのか全然わからなくなりますね。

綺麗に手入れされていて、いい借景ですねぇ。
林の向こうに高層ビルが立ち並んでいて、もしかして皇居の中から外を見たらこんな感じなのかなぁ、なんて。ああ雅。

夜は夜景が綺麗なんでしょうねぇ。
ここまでスケルトンだとゴロゴロするのは恥ずかしいような気もしますが、ここは宇治山だから大丈夫。多分鹿とかしか来ないから。
（何度も言いますがここは港区ど真ん中です）

キッチンはスッキリめにこんな感じなんですが、隠遁生活を送る高等遊民の方ってお料理とかするのかな...？
いいお酒とお茶があればそれだけでOKみたいなイメージなんですが...
（近くにとうふ屋うかいっていう雅なお会席料理があるからそちらに通っていてほしい）

寝室も眺望がすごい。これ、あえてカーテンを全くつけずに潔く住んで欲しい気がしています。

お風呂は光量を抑えて、目線の高さからお庭が眺められるようになっています。
京都のいい旅館みたいで、贅沢だなあ...

さあそして、皆さん気になっていたであろうお茶室ですよ。
ご自宅に茶室があるって、文化人のお住まいっぽくて素晴らしすぎませんか。

坪庭が見えて、趣がありますねぇ。
お茶室と書いてますけれど、炉が切られていないようなのですが...見えないところにあるのかな？
客間にしてもいい感じですよね。

芝公園まで1mって...すごいなあ、東京タワーがこんなに近い。

都会のど真ん中でお茶を立てたり、俳句を読んだり、お三味線を弾いたりして隠遁生活を送りたいという趣味人の方、お待ちしていますね。
そしてもしよかったら、お茶会に呼んでください。虎屋の羊羹を手土産に伺います。