この13畳、漆喰壁のLDKを中心にした3LDK。もうこの遠近感がシュール。
３階建の低層マンションでこの天井勾配はデザインされたものだと思いきや
どうも…外観を見る限り、形状に由来しているようです。

ちょっとした驚き。
しかも外観も内装から遠くない。
植栽に囲まれていることもどこか普通で、シュール。

オートロックセキュリティはありますが、
エレベータはなく、3階まで階段で。

しかし徹底しているのはこの階段さえも漆喰で塗られており、
室内と同じイメージを共有している。

そして室内。
やはりこのテラコッタのLDKはゆったりとしたどこか非現実的な夢の中のよう。

シュール。
お香を焚いたら、本当に夢見心地になれそうだし、
戻って来れない幸せな時間をきっと手に入れてしまう。

ちなみに居室も勾配天井で、フローリング。この洋室はシンプル。

比較的LDKに近い印象。

もう一つの洋室は大きなクローゼットもあり、バルコニーも。

比較的普通の空気感。

バルコニーからはこの抜けた眺望。

薄曇りの景色が不思議と静かな世界観を後押しする。

面白いのは和室。

共存は無理だろう？！と思いきや、
このまろんっとした薄い膜の存在するような空気感の中、
和室が静かに存在している。
不思議と、いい。

トイレもテラコッタタイルで世界観を壊さず。

洗面台とキッチンは天板やそれ以外の無垢材で調和し。

お風呂も寝そべるタイプでない事が好感。

深く沈み込める。

もちろんとばかりに、洗面台の蛇口などにもこだわりを見せて
世界観にほころびが生まれるのをできるだけ防いでいる。

本当に、こういうなんの変哲もないような
でもきちんと世界観がデザインされた空間には驚かされる。
偶然？いや必然だろう？と自問自答さえする。

いつかこれだけの必然を積み重ねたような部屋に住める事を楽しみに。