なんでも、若ければ、新しければ良いってもんじゃないんだと気づいてきた今日この頃...。

もちろん新しくて良いこともありますよ。新築の家はやっぱり嬉しいだろうし、最新の設備が備わっていると、きっと暮らしやすさもあるだろう。人だって、若い方が肌もピチピチ、なんにでもフレッシュさがある。

でもでも、素敵な齢のとり方をされている方と会うと、とてもじゃないけど敵わないなぁと思っちゃうんですよ。

今回のお家も、そんな敵わない大先輩。昭和48年築と大御所です。

外観からして、品の良さは現れていて、

この玄関扉なんか、新築じゃ出せない味わい深さ！

広々した玄関ホールも、背筋がシャンとのびる空気感の中でもあたたかさがあって。大きな懐で迎えてくれるよう。

玄関を中心に左右にお部屋がわかれていて、

右側すぐがダイニングキッチン。新しくはないけれども、きれいに丁寧に使われてきたキッチンは幅がとても広く使いやすそう。

さらに奥へ進むと、脱衣室があり、

レトロな雰囲気が逆に好印象！

昭和を象徴するような水色のタイルのお風呂に、

コーナーにタンクが備え付けられたトイレも古さが残ります。

清潔感があるからか、全く嫌な感じはしませんし、この家の歴史を感じる端々に愛着さえ湧いてきそう。

リビングとして使っていたのは、床の間や違い棚もちゃんとある、昔ながらの和室。

決して広くはないものの、この縁側のおかげで特別な場所に。

天井の素材感や、小さな室内窓越しに見えるキッチンは、否応無しにここでの暮らしの想像を掻き立てられます...！

キッチンとは反対側の寝室は8帖と広め。仕事机なんかも一緒に置けそうです。ベットじゃなく布団にすれば、日中は別の使い方もできちゃう。お布団って、狭い日本の家にはやっぱり向いてるなぁ。

お庭の奥には屋根付きの洗濯干し場があって、道具も置ける棚板つき。

リビングから直接見えないおかげで、お客様がくるときでも、それこそ雨の日でさえも心置き無く洗濯物が干せちゃう秀逸スペース。このあたりも、経験の差なんでしょうかね。

京都市内にも、大阪にも通いやすい立地で、駅徒歩も10分。付かず離れずの距離。

わたしも、こんな歳のとりかたをしたいものです。