この丸い窓から外の様子を窺って、今日は雨が降りそうだから洗濯はやめておこう、とか判断すること。
一人の船旅みたいな暮らしだな、と思います。

私の生活を乗せてくれる船はこれ。
トイレが居室部と隔たってて、お風呂は独立していて、その上クローゼットもある。

船室…じゃない、主な居室部は片面がコンクリ打ちっぱなしのお部屋。

夕方、ベッドでまどろむ瞬間が好きになった。実家じゃそんなこと、まずできないから。

こういう照明も、実家じゃ取り付けられなかったんだよな〜。

部屋の中にウォークインクローゼット。
実家に置いてきた服のことをたまに思い出すよ。

ドアの向こうはキッチンと玄関に繋がってる。
玄関からベッドが一直線に見えないの、個人的にはとても好きです。防犯上の理由もあるけど、生活の切り替えができるから。

簡単な自炊ぐらいなら出来る二口ガスコンロ。
シュークリームが置きっぱなしになっているのは、ケーキ屋で1つくださいとはどうしても言えずに2つ買ってしまったから。
一人暮らしはケーキを買うときにも勇気が必要になる。
そういうのも冒険。

一人なら、トイレに何時間でも篭ってしまえる。

隣のドアは洗面台。やっぱりトイレとお風呂が独立しているのは譲れなかった。
洗面台は華美なものじゃなくてこういうシンプルなものでいいな、って思う。

お風呂、このきれいな状態を保つぞ！おー！と一人で決意する。

バルコニーは奥行きあり。洗濯物が干せればそれでいいかな、って思う。

景色、よくはない。でも、悪くもない。
奥に見えるマンションにも、目の前のビルにも人の暮らしがあるんだな、って温かい気分で眺めることがある。

そろそろ出かけよう。船に閉じこもってばかりだと食料がなくなっちゃう。
玄関横の洗濯機置場。ベッドにいるとゴウンゴウンと動く音が聞こえるのも、気に入ってしまった。

小さめのシューケースには、実家から厳選してきた靴を入れておく。
上のスペースには一人暮らしをしてから増えだした雑貨たちが置いてある。

あの丸い窓の一つが私のおうち。いいでしょう。
この船に乗って、一人暮らしという大海原へ漕ぎ出すのだ。