お盆が過ぎましたねー。みなさん、旅行や帰省に忙しくて、物件ファンを見る時間がなかったのではありませんか。そこで今日は、ちょっと早いですが、この夏を振り返っちゃうような物件を。

縁側ですよ〜。ここに座って麦茶、スイカ、うちわ…。夜は小さな花火を灯す、夏の居所。

私も数日帰省していましたが、おばあちゃん家って、毎年帰っていてもなんだかソワソワするんです。子供の頃はわくわくしていたけれど、大人になると、状況の変化が目に見えて、少し違う心持ちになるというか。

白い犬が大きな声で吠えて、しっぽをたくさんふった玄関。人間と一緒に蚊も入る。これに似た小さなライトの光の中で、夜にやってくる従姉妹を出迎えたな。

こんな和室に、布団をぎゅうぎゅう敷いた。私も1階でみんなと寝たかったけど、お母さんと一緒がよくて、結局いつも2階で寝たという…。

おじいちゃんの写真はタンスの上に置いてあって、いつもふふっと笑った顔だ。

ギシギシ言う階段、踏み外すのが怖くてゆっくりと下りた。砂壁だったから、うっかり触れると手に付いてしまうし。ここは綺麗で良いなぁ。

機嫌を損ねるとよく2階でぶーたれていた。窓から入るそよ風に慰められたり。

おじいちゃんの寝室はいつも閉まっていたから、中にちゃんと入ったのは随分経ってからだった。棚が所狭しと並んでいて、本がびっしり詰まっているお部屋。この間は、窓を開けて空気だけ入れ替えた。

キッチンには家の前の小さな畑で収穫した、でっかいトマトやきゅうりが転がってたな〜。

食器棚も似ている…。夕飯の準備は、普段使わない大皿やみんなのお箸を洗う所からスタート。

大人数で混み合う洗面台は、タイミングが超重要。ドライヤー使わせてお願い。

おお、ここはお風呂が新しい。おばあちゃん家のシャンプーって、メリットの確率高くないですか？それが嫌で、従姉妹と夜にスーパーに買いに行ったんですよね、アジエンス。

あと、トイレに相田みつをの日めくりカレンダーね。

夏の数日間、大人数が集ったおばあちゃん家。今は年に1度、数時間足を運ぶだけになった。誰も住まなくなったお家というのは、カラカラに乾いた落ち葉みたいにうるおいが抜けてしまって、とても軽そうに見える。

私はその家に住んだことはないけれど、おばあちゃんが毎年「おかえり」というので私は「ただいま」と返していた。帰ってきてもまだ思い出せる、おばあちゃん家の匂い。こんな風にお盆が過ぎると、夏の終わりを意識しだすのです。