誰かの不在を守る暮らし。
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
「それじゃあ、わたしが留守にしている間は頼んだよ」
そう言って、彼女は海外へ旅立って行きました。
…そんな雰囲気のあるお部屋だと、写真を見た瞬間に思いました。
家具付きのお部屋も色々ありますが(無印良品の家具で固められたお部屋とかね)、ここまで雰囲気があるとそんなストーリーも浮かんでくるもの。
しばし私と一緒に妄想してみませんか。
玄関先で出迎えてくれたのは、彼女ではなくて飾り棚。
革のブーツも、あのヒールの靴も、それらのケア製品も、全て持っていったらしい。
一番最初にお邪魔したときも、このインテリアにびっくりしたものだった。
入ってすぐにこの景色。薪ストーブなんて、一般住宅にはないものだと思っていた。
「紅茶とコーヒー、どちらがいい?牛乳は?」とお湯を沸かしながら問う声を思い出す。
このリビングも、キッチンのテーブルも、全部私には選べない。
ここで文庫本を読んでいた姿を覚えている。
私はカラフルな椅子に座らせてもらって、ずっと絵を描いていた。
その記憶のなかに母も父もいない。あれは、どうしてだっけ?
その時は夕食もごちそうしてもらった覚えがある。
「なにが食べたい?」と訊かれて「オムライス!」と答えたのだけど、ご飯がないから、と申し訳なさそうにオムレツを作ってくれたことを思い出す。薄く切ってトーストしたフランスパンも付いていた。
これからは少しの間、私がこのキッチンでご飯を炊いておこう。
その時は二階には行かなかったのだけど、これからは私がここで眠る。
初めて足を踏み入れた二階は、一階にもあったけどトイレがあって、日差しが気持ちよさそうな窓があった。
このベッドで眠るんだ。彼女は朝に弱い印象があったけど、私は早く起きよう。
洗面台とトイレ、一緒なのね。
ここのトイレあまり使わないようにしようかな。一階にもトイレがあったから。
そうそう、このトイレは私も見覚えがある。
お風呂は真っ白ぴかぴか。
これからこのお風呂で思う存分長風呂するぞ。きっと、入浴剤とか色々知ってたんだろうな。
ちょっとぐらい、残していってくれてもよかったのに。
階段を登ってすぐのところにあるクローゼットは空っぽ。
記憶の中にいる彼女はいつも綺麗で清潔だった。彼女みたいになりたいな、と思う。
バルコニーに出てみたら、椅子が置いてあった。
ここでワインとかコーヒーとか飲んでいたんだろうか。
そんなことをしていたらお隣さんに見咎め…られないか。
じゃあ、私もワインなんて飲んでしまおう。
…なーんて、ついつい妄想が捗ってしまいました。
一軒家みたいなこの外観、さっき椅子が置いてあったのはあそこかあ。
最後に間取り図を見ておきましょう。
友達を招いても、トイレが1階にあるのでプライベートルームを見られない、というのは大きなメリットだと思います。
近くには成城石井もあることだし、よい家具の中でワイン会、なんてやりたいものです。
そう言って、彼女は海外へ旅立って行きました。
…そんな雰囲気のあるお部屋だと、写真を見た瞬間に思いました。
家具付きのお部屋も色々ありますが(無印良品の家具で固められたお部屋とかね)、ここまで雰囲気があるとそんなストーリーも浮かんでくるもの。
しばし私と一緒に妄想してみませんか。
玄関先で出迎えてくれたのは、彼女ではなくて飾り棚。
革のブーツも、あのヒールの靴も、それらのケア製品も、全て持っていったらしい。
一番最初にお邪魔したときも、このインテリアにびっくりしたものだった。
入ってすぐにこの景色。薪ストーブなんて、一般住宅にはないものだと思っていた。
「紅茶とコーヒー、どちらがいい?牛乳は?」とお湯を沸かしながら問う声を思い出す。
このリビングも、キッチンのテーブルも、全部私には選べない。
ここで文庫本を読んでいた姿を覚えている。
私はカラフルな椅子に座らせてもらって、ずっと絵を描いていた。
その記憶のなかに母も父もいない。あれは、どうしてだっけ?
その時は夕食もごちそうしてもらった覚えがある。
「なにが食べたい?」と訊かれて「オムライス!」と答えたのだけど、ご飯がないから、と申し訳なさそうにオムレツを作ってくれたことを思い出す。薄く切ってトーストしたフランスパンも付いていた。
これからは少しの間、私がこのキッチンでご飯を炊いておこう。
その時は二階には行かなかったのだけど、これからは私がここで眠る。
初めて足を踏み入れた二階は、一階にもあったけどトイレがあって、日差しが気持ちよさそうな窓があった。
このベッドで眠るんだ。彼女は朝に弱い印象があったけど、私は早く起きよう。
洗面台とトイレ、一緒なのね。
ここのトイレあまり使わないようにしようかな。一階にもトイレがあったから。
そうそう、このトイレは私も見覚えがある。
お風呂は真っ白ぴかぴか。
これからこのお風呂で思う存分長風呂するぞ。きっと、入浴剤とか色々知ってたんだろうな。
ちょっとぐらい、残していってくれてもよかったのに。
階段を登ってすぐのところにあるクローゼットは空っぽ。
記憶の中にいる彼女はいつも綺麗で清潔だった。彼女みたいになりたいな、と思う。
バルコニーに出てみたら、椅子が置いてあった。
ここでワインとかコーヒーとか飲んでいたんだろうか。
そんなことをしていたらお隣さんに見咎め…られないか。
じゃあ、私もワインなんて飲んでしまおう。
…なーんて、ついつい妄想が捗ってしまいました。
一軒家みたいなこの外観、さっき椅子が置いてあったのはあそこかあ。
最後に間取り図を見ておきましょう。
友達を招いても、トイレが1階にあるのでプライベートルームを見られない、というのは大きなメリットだと思います。
近くには成城石井もあることだし、よい家具の中でワイン会、なんてやりたいものです。