サードウェーブコーヒー。なんてよく聞きました。でもサードウェーブお茶。って聞かないな。こういう部屋でサッと抹茶たてたら格好いいと思うんだけどな。
白シャツに紺色のシティボーイみたいな服装で。ああ、なんか妄想膨らむ。
きっといつも飲む水は微発泡の炭酸水。

一人暮らしかな？と思ったら二人で暮らしてるんだな…。

和室は一服するときに。寝室は洋室。だから、机は和室に置いてある。
なにか書くでしょ、パソコンするでしょ。もしかして手帳にスケジュールを書くだけかもしれないけど、そういうことはリビングじゃなくて和室でやる。

窓がなくて、ひんやりとした雰囲気。

リビングに繋がる引き戸を閉めると、なんだか緊張感がある。
仕事をするのか、趣味なのか。なんにせよ没頭しなくちゃいけない、そういう気分。
「抹茶を点てよう」と言い出して、用意をする。

和室には収納があって、ここには趣味のものとか、仕事の本とかを入れている。
引き戸の下の空間にも張り子を置こうと話していて、まだ買えていない。

和室を一歩出てしまえば、ごく普通のリビングなんだけど。
あの、ドットが並んだドアとか、障子を閉めた感じとか、ちょっと変わってていいな。
見るたびに思う。

広いキッチンは二人並んで料理をするのにちょうどいいから気に入っている。
夜は魚を煮てもいいかもしれない。下ごしらえはやってもらってさ。

和室の座布団でうたた寝することもあるけど、夜眠るならやっぱりベッドがいい。
だからこちらの洋室を寝室にしたのだった。

こっちにはクローゼットもあるし。

通りすがるたびに「いい光の入り方だな」って思う。

そうそう、トイレに行きたかったんだ。
入った瞬間、買い置きのトイレットペーパーの残数がひと目で分かる。
掃除用具も丸見えだけど、まあいいか。今度なにか箱でも買ってこよう。

洗面台は、白くてつるんとした感じよりも、スッと尖った感じが好きだ。
最初はきちんとこだわって豚毛の歯ブラシなんて買っていたのに、いまは面倒になって薬局で適当に買ってきてしまう。

お風呂は窓がないけど、追い焚きがあるのでついのんびり入ってしまう。
この間本で読んだ半身浴の人は夜通し入っていると書いていた。すごいよね。

風呂でのぼせそうになったから涼もう。
広めのバルコニー、外で使うあれやこれやを置いておけるのは便利だった。

目の前にお寺があるのもいいでしょう。実は密かにお気に入り。

雨が降らないうちに出かけよう。
今夜は煮魚にして、それでまた食後に抹茶を飲むのもいいかもね。

和食はそんなに得意じゃなかったけど、ここに住むようになってそういう気分になった。
共用部に玉砂利が敷いてあるからかな。

パッと見、そんなに和風じゃないんだけどな。
でもじわじわと、コーヒーよりはお茶の方に気分が傾いてくる。