日本画家が制作にいそしんでいたアトリエ。ご子息からの相談により、何かしらの創作にたずさわっている人、という条件付きで貸してもらえるそう。

なんだか、村上春樹の『騎士団長殺し』をほうふつとさせる話がリアルにありました。これで、屋根裏から奇妙な絵がみつかったりしたら、物語が始まってしまう。

その物件は、京都府にあるのですが。

京田辺市の、京都大阪へそれぞれ車で１時間ほどで行ける立地だといいます。

見ての通り、見晴らしのよい坂の上にあり、玄関を開けると、この眺望。

この外観。

この間取り図。

120平米もある大空間を、月々12万円で借りられるのですが、絵画はもちろん音楽にせよ小説にせよ「作る人」でなくてはいけない。

また、入居にあたって大家さんとの面談もあり、「作る人」ならだれでもいい、という訳でもなさそうです。本当にあるんですね。

フィクションみたいな募集だ。この場所のオーラをちゃんと理解している人に借りてもらいたい、という思いがあるのでしょう。

そういうことですので、現時点で住むだけの利用は不可。住み込みながら制作していればいいんですかね。シェアもOKとのこと。

また、賃貸期間は６ヶ月になっています。再契約も相談できるのですが。こちらもあまり聞かない、イレギュラーな話ですね。

さらに、元からある調度品について、そのまま残すべきものと撤去するものを話し合いで取り決める、とのこと。わくわくしますね。

思い浮かぶのは、６ヶ月だけこもって作品を完成させたい、画家、音楽家、小説家……あるいはマンガ家、脚本家……。

こういう、なかなか巡り会えない物件に居つくのは、どんな人なんだろう？

京都R不動産さんからのご紹介でした〜。