墓地を見下ろすタイルの宮殿。
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
地下鉄の青山一丁目駅から歩けるビンテージビルの8階。タイルのショールームだったという、異国情緒のただよう広間からは、青山霊園が一望できるという…。
なんだか小説の中にいるような。
ここに佇んで手を組み、遠くの灯りを見つめる男がいたとしたら。それは華麗なるギャツビーしか考えられないだろう。きれい。
たしかにこの辺りは、私もときどき散歩しますが、墓地だけでなく、空白地のように開けている場所が多いし、緑もたくさんある。
しかも角部屋なんですね…。
テラコッタに、白い窓の造作が美しい。
主にとってはビジネスの場であると同時に、タイルを巡る美の内に浸ってほしい場だったのだろう。調度品の一つ一つから感じる。
また、それなりに年季が入っている、とも感じる。昨日今日タイルをいじりはじめた若い人に、味わい尽くせるような代物ではない。
私だってタイルについて詳しくは知らないのだが、そのくらいのことは見れば分かる。ここには、そういう種類の威厳が漂っている。
おお、ブラボー……。
ブラボーすぎて、間取り図を見るのを忘れるという、ベラボーなことをしてしまった。
なるほど、さっきから見えている階段の先はロフトか…。収納があるし、作り付けの棚もある。なにより洗面とお風呂がある。主人は時々、ここに泊まっていたのだろうか。
玄関から入ってすぐのホールを見たところ。左はキッチンへのドア、奥はトイレですね。なんという重厚さだ…。扉も古いのか。
一枚一枚、風合いのことなる赤いタイルのキッチン。背にも棚がありかなり広いですよ。
奏でるように並べられた青いトイレ。ビジネスの品とはいえ自由に遊んでおられますね。
ホールから室内を望むと、十帖のこんな空間が……。いったいどんな人がここへタイルを買い付けに来ていたんだ。これもまた東京の見たはかない夢の一つなのか。
私には知らない世界の残り香。
だれかの生きていた栄華と、豊かさ。
そういうものに、ちょこっとふれました。
なんだか小説の中にいるような。
ここに佇んで手を組み、遠くの灯りを見つめる男がいたとしたら。それは華麗なるギャツビーしか考えられないだろう。きれい。
たしかにこの辺りは、私もときどき散歩しますが、墓地だけでなく、空白地のように開けている場所が多いし、緑もたくさんある。
しかも角部屋なんですね…。
テラコッタに、白い窓の造作が美しい。
主にとってはビジネスの場であると同時に、タイルを巡る美の内に浸ってほしい場だったのだろう。調度品の一つ一つから感じる。
また、それなりに年季が入っている、とも感じる。昨日今日タイルをいじりはじめた若い人に、味わい尽くせるような代物ではない。
私だってタイルについて詳しくは知らないのだが、そのくらいのことは見れば分かる。ここには、そういう種類の威厳が漂っている。
おお、ブラボー……。
ブラボーすぎて、間取り図を見るのを忘れるという、ベラボーなことをしてしまった。
なるほど、さっきから見えている階段の先はロフトか…。収納があるし、作り付けの棚もある。なにより洗面とお風呂がある。主人は時々、ここに泊まっていたのだろうか。
玄関から入ってすぐのホールを見たところ。左はキッチンへのドア、奥はトイレですね。なんという重厚さだ…。扉も古いのか。
一枚一枚、風合いのことなる赤いタイルのキッチン。背にも棚がありかなり広いですよ。
奏でるように並べられた青いトイレ。ビジネスの品とはいえ自由に遊んでおられますね。
ホールから室内を望むと、十帖のこんな空間が……。いったいどんな人がここへタイルを買い付けに来ていたんだ。これもまた東京の見たはかない夢の一つなのか。
私には知らない世界の残り香。
だれかの生きていた栄華と、豊かさ。
そういうものに、ちょこっとふれました。