ヌックとは、「居心地のいい
こぢんまりとした場所」のこと。
語源はスコットランド語で建築様式を表す
neuk（ヌーク）で、2～3帖程の小上がりに
なった空間を指すことが多いようです。

そんな、ヌックのような空間をもつ一軒家。
魅力はそれだけでなく、

ほとんどの窓が木製サッシだったり、

さりげなくレトロなガラスや

タイルが使われていたり。

すっかり惚れ込んでしまったので、
順番にご紹介させてくださいね。

場所はJR熱海駅の3駅先にある網代駅。
駅から徒歩3分、閑静な住宅街の
角地にたたずむ築60年の一軒家です。

築60年とはいえところどころ手が加えられ、
たぶん玄関扉も比較的新しいもの。
すりガラスに囲まれた扉の向こうは、

これまた素敵な建具に囲まれた玄関。
すりガラスがあるから、
扉を閉めていても明るいんじゃないかな。

タイル＋小石の
凝ったデザインも素敵です。

1階は洋室と和室が一部屋ずつあるのに加え、
キッチンと水回りという間取り。
玄関から廊下を進むと、

まずは5.6帖の洋室が。
予想どおりの日当たりの良い空間、
そして味わい深い建具に思わず頬が緩みます。

手前（写真奥）がキッチンだから、
ここには大きなダイニングテーブルを
置きたいところ。
天板もレッグもステンレスの
ごついダイニングテーブルにしたら
きっとかっこいい。

キッチンはレトロな木製、
そして床がヘリンボーン。
いずれも良い意味で経年を感じつつ、
大切に使われてきたことがわかる美しさです。

和室は6畳で使いやすい広さ。
たっぷりの収納に床の間もあり、
天井はやや船底天井っぽく見えますね。
窓際の腰かけられるスペースも
見逃せません。

左に見えている押し入れは、

左側がまさかの洗濯機置場。
一瞬ぎょっとしますが、
水回りが近いので理にかなってるんです。

水回りといえば、ご覧ください、
独立洗面台のかわいらしさ！

ボルドーと水色のタイルたちの競演に、
顔を洗うたび、手を洗うたびに
気分が上がりそうです。

お風呂もレトロでかわいらしく、
なによりピカピカで清潔なのが
うれしいかぎり。

トイレは普通っちゃあ普通ですが、

温水便座に小さな手洗い付きで
快適に使えそう。

つづきまして、旅館のような
赤いカーペットの階段を上って2階へ。

ひと部屋ずつある洋室と和室のうち、
洋室がこちら、お待たせいたしました、
ヌックのあるお部屋です。

いいなあ、ヌック。
ちょっと抜けた語感も良いけど、
写真を見るだけで伝わってくる快適さと
用途が限定されない宙ぶらりんな感じが
たまりません。
私なら読書スペースにするな。

本を並べるのにぴったりな
棚もあることですし、

逆側にはワークデスクとしても使えそうな
収納スペースがあるのでね。
ここを仕事部屋にして、
疲れたらヌックでひと休み、なんて
想像しただけで仕事がはかどりそう。
神様、このお部屋だけでいいのでください。

お隣の和室も1階同様、
光がたっぷりと降り注ぐ6畳。
これも1階と共通しているのですが、
じつはよく見ると窓ガラスの大半が
すりガラスになっているんです。
これなら外からの視線が気にならず、
レースカーテンなしで過ごせますね。

窓を開ければ、この景色。
のどかながら人の気配も感じられる、
移住者も住みやすい土地とのことですよ。

賃貸ですが、外壁に囲まれた庭の部分は
借主負担であれば用途を変えてもOKだそう。
私ならガッツリ家庭菜園をやります。
ちなみに民泊もOKという懐の深い物件です。
網戸やエアコンがなかったりと、
設備投資する部分が多少出てくるものの、
とても綺麗に使われていたため
大きな修繕は必要なし。
興味のある方はぜひ問い合わせてくださいね。

網代駅は、相模灘に面した漁港の街。
新鮮な魚介を堪能できるうえ、
日帰りの温泉も楽しむことができます。
そんな土地に移住するもよし、
セカンドハウスを持つもよし、
民泊をはじめるもよし。
最低限の投資で、人生に新たなワクワクを
もたらしてくれそうなお家です。