クリーンな白い壁と 濃淡のあるブラウンの床の コントラストが魅力的な 広いリビング。

絶妙に今っぽくて いい意味で昔の名残を消した 見事なリノベーションだな、と思います。 白で塗装された天井は きっと元・竿縁天井。 もしかしてここは 和室だったのでしょうか。

閑静な住宅街の 角地に立つこちらの一軒家。 なんと1984年築だそう。 生まれ変わった内装からはもちろん どっしりとした外観からも その年月を感じさせない 立派なお家です。

建物面積は115㎡超。 4LDKと個室をしっかり確保しつつ リビングは広々、吹き抜けもあって 開放的な造りです。

アプローチも魅力的。 レンガ階段を上がって アールがかかったタイルの壁の奥に玄関が。 新築ではなかなか出せない風格の クラシカルな佇まいです。

玄関に足を踏み入れると 早速ぶわーっと 空間の広がりを感じられます。 吹き抜けに高窓とは なんとも贅沢です。

先へ進むと 大きな窓からたっぷり光が入る 明るいLDKへ。 元は2部屋だったのを 1部屋にしたのかなぁ。

見上げると大きな梁。 形や色が違うのは もしかして片方はベテランさん、 もう片方は 耐震補強で追加された新人さん？ なんて想像が膨らみます。 ハンギンググリーンなんかを ディスプレイするのも 楽しいかもしれません。

キッチンは独立しているので 「気分転換はお料理！」という方に ぴったりかと思います。 目の前に窓があると 少し開けて風が吹き抜けるのを感じたり 夕方からゆっくり夜になるのを眺めたり 季節や時間の流れが 身近になるのがうれしい。

水回りも1階にまとまっていますよ。 カラフルな小石を散りばめたみたいな 床材がかわいらしいトイレに

造作の洗面台、これ大好きです。 埋め込まれた四角い洗面ボウルに 壁と同色で 控えめにあしらわれたタイルでしょ、 丸い鏡の縁が 黒できゅっと引き締まっているところまで 抜群のセンス！

ワイドサイズのオープンラックも 脱衣所内に。 タオルやお着換え、 洗剤なんかのストック品も まるっとお任せの 頼もしいサイズです。

お風呂もゆったり、 何につけても窓があると 安心感があるというもの。

さて、お次は ステップフロアを上って洋室へ。

寄木細工みたいな床が素敵。 いわゆる中2階のスペースの 独立したお部屋。

二面採光で明るく リビングより少し高いので 緑もよく見えます。 アールで縁取られた 折上げ天井も個性的です。

2階には洋室が3部屋。 どのお部屋も収納がありますし

シックなアクセントクロスだったり

あ、こちらのお部屋は 全面桜色でしょうか。

それぞれのお部屋に ちょっぴり異なるポイントがあって 「どこを誰のお部屋にする？」 なんて最初の相談も 楽しくなりそう。

そうそう、家族の団らんには リビングもいいですが お庭もおすすめですよ。 こんな風にタープを張って 気軽にお外で朝ごはん、 なんてわくわくする新習慣は いかがでしょうか。

画一的に作られた新築より 少し個性的な内装と、 凝ったデザイナーズ物件よりも スタンダードな間取り。 そこに開放感と木のぬくもりが加わって 暮らしがリアルに想像できるお部屋に。 いいリノベーションだなぁって しみじみ思うのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk