1968年築の建物を全棟改装、 その名残のとどめ方がお見事な 和の空気感ただようお部屋です。

板張りの塀を巡らせた 風格のある外観。

新設されたオートロックのエントランスは 渋めの雰囲気にするりと馴染んでいます。

緑で彩られた小径を通って お部屋へ…というのも素敵な演出。

約13帖の広々リビングに ロフトがついた間取り。 シンプルな長方形で 家具も配置しやすい形状です。

リビングには おそらく構造上、 なくせなかったであろう柱が 等間隔に立っています。

存在感はありますが この子たちを邪魔者にせず 上手に活かして暮らしたい。 ロールスクリーンや 有孔ボードを突っ張らせて お部屋の仕切りにしてもいいし 飾り棚をつくってもいいかも。 今は、賃貸にも使えるDIYアイテムも 豊富ですから。

もちろんこのままどーんと シンプルに立っていてくれたって お部屋のアクセントになります。

高い天井だけではなく 大きな窓も このお部屋を 広く開放的に見せてくれる立役者。 1階でありながら たっぷりの光が入ってきます。

そして窓の向こうにはウッドデッキ。 奥行きたっぷり、 外部からの視線が遮断されている上に 収納付き。 寝起きだって 気軽に出て行って ぐーんと伸びができちゃう。

対面型のキッチンは シンプルに白でまとめられています。 背面のスペースが広いので 後ろに食器棚を置いても 2人での作業がしやすそう。

リビングから キッチン横の扉を開けると 脱衣所へと繋がります。 造作の洗面台は 木目のカウンターに 埋め込みの洗面ボウルで ほっこりとかわいらしいデザイン。

もちろんお風呂もピカピカです。 お部屋と繋がりを感じられる色使いが やっぱりうれしい。

そうそう、トイレは 玄関に入ってすぐ横に。 居室とは一呼吸置いた場所なので 来客時にもご案内しやすいです。

そしてこちらが お待ちかねのロフトです。 高く見上げていた梁が 臨場感たっぷりで目の前に。

立って歩くのは難しくとも この特有のおこもり感が好きな方は 多いのではないでしょうか。 お布団を敷いて寝室にして。 和紙で作られた読書灯を ちょこんと置いたら 極上のリラックススペースに なる予感がします。

明るくて天井が高くて 見上げれば重厚感のある梁があって。 それだけで お部屋の決め手は十分。

だって見上げたくなる天井があれば 自然と背筋が伸びて 顔がきゅっと上を向く。 そんなお部屋に住んだなら 毎日のびのびと 暮らしていける気がします。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk