明治維新から３０年程しか経っていない頃。 港町でもある横須賀は 目まぐるしく変化していたのでしょう。 そんな時代を見てきた平屋です。

なんと明治30年竣工、 築126年。

歴史を経た重厚感と、 リノベーションされた新しさが ほどよく調和しています。

外壁は杉板で囲まれていて…

その中には、白石を敷いた 純和風の小さなお庭。

外部からの視線を遮られるので ちょうどいい プライベート空間になっています。 縁側に座ってのんびり過ごせそうですね。

夜はランタンを灯せば、 きっと非日常的な時間が 流れることでしょう。

白石が敷き詰められていて、 飛石をひょいひょいと渡ると 外に出られます。

庭の壁は漆喰風に仕立てられています。

手仕事の風合いが感じ取れますね。

間取りはゆったりとした1LDK。

ガラス使いがまた魅力的でして…

格子状の曇りガラスが レトロで良い塩梅。

外の陽と緑を まろやかに取り入れ、 時間によって様々な表情を見せてくれます。

外に面した窓ガラスは 最上部が透明ガラスなので 閉塞感がありません。

居室とリビングも ガラス引き戸で仕切られています。

縁側からの陽射しが ガラス越しに やわらかくリビングまで届き、 貫禄のある建具たちを照らします。

120年以上経った木の深み。 この重厚感をゆったりと味わえる 室内を作り上げていきたいものです。

和モダンなインテリア探しに腕が鳴るなあ。

柱の中央に切れ込みが入っているのは、 昔ながらの知恵。 「背割り」と言います。

木が乾燥によって割れることを防ぐため あえて切れ込みを入れているのだそう。

そんな木々で構成された収納と 新たに設置された棚たちが ７箇所もあります。 収納家具を買い足さなくても 済んでしまいそう。

最後に周辺をご案内しますね。

お散歩にぴったりなヴェルニー公園は フランス庭園様式の公園。

夕方の時間帯は 息を呑むような光景が 広がります。 現実とは思えない色合い… さすが港町です。

日が暮れたら「ドブ板通り」へ。

アメリカンスタイルのバーなどが 軒を連ねており、 横須賀のアメリカンな雰囲気を楽しめます。

商店街もあるので、 お買い物にも便利ですよ。

お買い物といえば、駅前には 横須賀最大のショッピングモール 「コースカベイサイドストアーズ」が あります。

日頃のお買い物には 困らなさそうですね。

言わずもがな自然豊かで 星が見える城ヶ島、 観音崎のビーチなどへのアクセスも便利。 自然を活かした 観光サービスも多々あります。

汐入駅から京急本線の 特急に乗れば、 一本で首都圏に行けるのも便利。 横浜まで約30分、 品川まで約50分で着くので、 リモートワークをしながら たまに首都圏へ出社する ライフスタイルも叶いやすそうです。

引っ越したら、 あそこも此処も行ってみたい… エリアを満喫しながら過ごすと あっと言う間に時が経ってしまいそう。

そんな魅力的な街の 歴史ごと体感するような 平屋での日々、いかがでしょうか。

文・戸田江美

デザイナー。荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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