江戸時代、お城があることにより 栄えた城下町に対して、 その地域の行政の中心施設だった 陣屋や代官所が置かれ、 発展した陣屋町（じんやまち）。

歴史ある街並みは人々に守られ、 近年は観光地として活気に あふれるところも。 そんな古き良きまちに、レトロで うれしい特典がついている物件が 出ましたよ。

築90年にもなる2棟の古民家。 右側がA棟、左がB棟になります。

こちらは2階の間取り図。 どちらも1階にキッチンと2つの和室、 2階に2つの和室がある町屋風の つくりです。

まずはA棟からご案内。 左からA・Bと並んでいます。 A棟は全面ガラスで間口が 大きく見えますね。

引き戸の玄関を開けると 通り土間が奥まで続いています。 昔々は商家だったのでしょうか。 土足のまま、炊事場まで通り抜けられる 便利な先人の知恵。

突き当りにある板間のキッチンは 「台所」と呼びたいレトロなおもむき。 型板ガラスの建具も味がある。

A棟にだけある浴室はタイルの絵柄が かわいらしくてほっこりしちゃいます。

道路側の居室にある 階段を上って、2階へ。

手前には4帖の和室に。

6帖の和室。 畳はA・Bともに、全室 新品に入れ替えられています。

お次はお隣よりも少し広いB棟。

引き戸を開けると奥まで続いているのは A棟とおそろい。

さりげなく貼られている時刻表に 時代を感じます。 いつから貼られているのでしょうか…。

土間からひょいっと上がれるスペースは いいですね。 お茶飲み話に花が咲きそう。

こちらも型板ガラスのはめ込まれた 建具が素敵です。

B棟のキッチンは土間になっています。 今年の8月に打ち替えられたばかり とのこと。

急勾配がなんとも懐かしい階段。 手も使ってはしごを上る感覚で あがりましょうか。 それもまた楽しかったり。

B棟の2階は、仕切り戸がなく、 開放感のあるつくり。

年代を経た、いぶし銀のような 木枠の窓や建具が、レトロ好きには なんともたまりません。

奈良・葛城山の麓、江戸時代からの たたずまいと昭和の面影も残す 御所（ごせ）まち。 古民家を改装した宿泊施設や、 地酒や奈良県産の野菜を使った料理を 提供するレストランなどがある 分散型ホテルGOSE SENTO HOTELもあり、 ゆったりとした時間のなかで 心身ともに満たされる魅力的な場所。

そしてなんと、こちらの住人には 物件から徒歩4分の場所にある GOSE SENTO HOTELの銭湯 「御所宝湯」が 入り放題という特典つき！

入居者2名まで、利用は定休日以外と 制限はありますが、 こんなうれしい特典、ありますか！？ 大正5年創業当時のおもむきが残る レトロ建築も見どころで、かつ 熱湯（あつゆ 43℃）とぬる湯（41℃） の交互浴が楽しめる湯船に…

セルフロウリュも可能な、本格的 フィンランド式サウナもありますよ！ （※サウナは別途料金がかかります）

また、10月にオープンした コワーキングスペース フリースペース〜宝湯 BEKKAN〜 も、使えるそうですよ。

JR・近鉄御所駅から徒歩9分と 車をつかわなくてもアクセスできて いいですね。 ペットや楽器の演奏も応相談とのこと。 また、B棟は浴室が無い分、 お家賃がかなりのお手頃価格。 移住先や2拠点、ワーケーションを お考えの方に、そしてお風呂とサウナが 大好きな方に届いてほしい物件です。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link