立派な梁に惚れ惚れします。
古民家好きにはたまらない
佇まいではないでしょうか。

建築時期は、大正時代の初期の頃。
当時、京都で盛んだった
西陣織の機織り職人が
暮らしていたおうちなんだとか。

そしてその後も
さまざまな住人の暮らしを
見守ってきたのだろうと思います。

18帖の広い土間が特徴の2階建て。
なんでも、吹き抜けになった土間には
かつて、大きな機織り機が
置かれていたそうですよ。

2階の14帖のスペースは、
家族構成やライフスタイルに合わせて
寝室やワークスペースなど、
自由度高く使えます。

では、この家の一番奥にあたる
広い土間から見ていきましょう。
天井にある100年以上の時を刻んだ
梁がひときわ大きな存在感を放ちます。
この重厚感と包容力は、
古民家にしか出せない趣です。

さて、どんな風にリノベしましょうね。
高さ3mのダイナミックな吹き抜けを活かした
みんなが集まる憩いの空間にしたいな。

お料理好きなら
アイランドキッチンを主役にするのも素敵。
テーブルやイスも配置して
お茶や食事ができる
リビングダイニングにしても
楽しそう。

バイクや自転車が趣味の人なら
玄関から土間をつなげて
整備スペースにするのもカッコ良い。
小さなお子さんがいるなら
遊び場をつくるのも賑やかでいいかも。
う～ん、想像するだけでワクワクします。

土間の奥から玄関に向けてのアングル。
2間つづきのお部屋があります。

天井は大和天井でしょうか、
日本家屋らしい落ち着きのある空間です。

2間をつなげると8帖の広さがあるので
足ざわりの良い無垢フローリングを
張るのもいいですね。

続いて2階へ。
14帖の広々空間です。
このまま贅沢に広めの寝室にもできるし、
区切って仕事部屋や
子ども部屋をつくることも。
これだけの広さがあれば
自由度があがります。

2階から土間を覗けますよ。
土間と2階、空間のつながりを活かした
家族のぬくもりを
感じられる住まいにしたいな。

そして室内を見渡せば
そこかしこに古民家の味わいが。
レトロなガラスや格子が美しい窓に

木製の引き戸や

町家ならではの格子も

こんな細かなところも
レトロでかわいい。
残したいデティールがいっぱいです。

こちらが外観。
路地奥という立地でありながら
あたたかな陽射しを感じられる環境です。

場所は、地下鉄北大路駅から歩いて15分。
大徳寺を中心とした京都の風情ある
町並みが残る魅力的なエリアです。

周辺にはスーパーはもちろん、
学校や郵便局、銀行など
生活に必要な施設がそろいます。

こちらの機織り職人が
暮らしていたおうちのように
京都の長い歴史に触れ、つないでいく、
そんなストーリーを紡げるのは
古民家ならではの魅力だと思うのです。

古さの中にある美しさや味わいを残しつつ、
快適な住まいになりますように。