部屋に広がる ラーチ材の節や木目、 むきだしのコンクリートに残るパテ跡。 程よいインパクトがあるラフな空間です。 深呼吸をしたくなるような 心地よさがありつつも クロス仕上げの部分が 絶妙なバランスで混ざっているおかげで アーバンな雰囲気が滲みだします。

ゆったり9.5帖のワンルーム。 このお部屋があるのは東池袋。 繁華街のにぎやかさから一駅、 周辺には都市型公園があったり 地域に愛される路面電車、 「都電荒川線」が走っていたりと のびのび過ごせるエリアです。

このお部屋の魅力は なんといっても オープン収納の豊富さ。 まずは奥行きのある玄関に たっぷりのシューズラック。 飾るように お気に入りの靴を並べましょ。

足触りのよさそうな 板張りの床のリビングは 大きな窓からたっぷり光が入ります。

そして、メインはやっぱりここ。 壁一面の棚です。 何度でも読みたい本、 その日の気分で選ぶレコード、 こつこつ集めたフィギュア。 自分の「好き」を いつでも眺められるように ずらりと並べたならば それだけで幸せな毎日が 約束される気がします。

棚の高さを調節して デスクとしても使える 自由度の高さも素晴らしい。

こちらの面はコンクリート。 シンプルな仕上げかと思いきや ピクチャーレールが設置されているので アートなんかを掛けることも可能です。

個人的には 独立したキッチンがいち押し。 正面が窓になっているので 気持ちよく作業ができそうです。 そしてここにもオープンラック。 カラフルな食器で 彩るのも楽しそう。

調理器具を掛けられるフックもあって シンプルながら 細やかな部分まで行き届いています。

サニタリーは 広めの脱衣所の中に みんな集合。 白がメインのクリーンな空間。

お隣はゆったりリラックスできる ユニットバス。 個性派のリノベ物件って シャワールームオンリー、 というパターンも意外と多いので ちゃんと浴槽に浸かりたい方には 注目してほしいポイントです。

にぎやかな池袋から1駅、 周りの空気が すこしのんびりとしたなと思ったら このお部屋にたどり着きます。 木目に囲まれたお部屋に帰って ふぅっと一息ついたなら パチッとオフモードにチェンジ。 棚から選び取った お気に入りの1枚をBGMに、 キッチンに立って街を見下ろしながら さくっとごはんの準備。 カラフルな食器のおかげで 思ったよりにぎやかな夕食。 そんな毎日が待っているのかな。

都会の便利さと 暮らしの心地よさの 程よいバランス感は 東京で働きながら暮らす人と きっと好相性だと思います。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk