しみじみ落ち着くレトロな和室に 交錯するまばゆい光。 熱海の海を見下ろす贅沢な眺望は まるで空に浮かんでいるかのよう。

お部屋の様子からは想像つかない 洋風な外観もこれまた可愛いのです…！ 赤煉瓦の壁に焦茶色のドアが並ぶ様は ブルックリンの工場地帯に佇む アパートメントを思わせます。

熱海駅からバスで約8分、 バス停からは徒歩約3分の高台に建つ リゾートマンションです。 とんがりアーチをくぐって

外階段で3階のお部屋へ。 こうして間近で見てみると 昭和の建物らしい レトロな趣が感じられますね。

他の写真を見なくとも このイラストだけで海の位置が一目瞭然。

間取りは2Kですが、板の間部分も 居室として使えそうなサイズ感です。

玄関の足元に愛らしい靴箱を発見。

パカっと開いてみると コンパクトながら 2段になっていました。

ドアの上には小窓があるので 施錠したまま換気ができるのも うれしいですね。

玄関のすぐそばには 納戸があります。 棚板が設けられた押入れは カーテンで目隠しすることも。

こちらの愛らしい小さな戸棚は…

なんとブレーカーでした。 こんなキュートな分電盤 初めて見ましたよ。

廊下を進んだ先には ゆったりとした8畳の和室。 掃き出し窓からバルコニーに出ると

目前に広がる、美しい熱海の自然。

海と山が織りなすパノラマが いつでも眺められるとは なんと恵まれたロケーションなのでしょう。 しかも海上花火大会の時には…

こんなダイナミックな景色を 楽しむことができるんです！

特等席を独り占めするのも良いですが 友人たちに声をかけて 皆で賑やかに観賞したいな。

人を家に呼ぶときは 和室が便利なんですよね。 襖を全開にすれば 二間がひとつの空間になりますし

おや、座る場所が足りないぞ！ …なんてことも畳だから起こりません。

大きな押入れには 来客用の座布団やクッションも 仕舞えそうですよ。

照明はスッキリとした埋め込み型。 天井の意匠も渋くて素敵ですね。

四方から出入りできる6畳間は ダイニングとして使うのが良さそうです。 バルコニーとの間にある広縁に テーブルや椅子を置けば 自宅にいながら旅館気分。

隣接する板の間は ワークスペースにしたり ベッドを置いて寝室にしたり。

事前に承認を得れば DIYも可能らしいので 壁面に棚を追加するなど 自分好みにカスタムしてみても。

言わずもがな、 板の間から望む海も最高ですよ…！

地平線に溶けていく 遥か遠くの街に想いを馳せれば せわしない心が落ち着いて また気持ち新たに頑張る活力を もらえるような気がします。

水まわりはおばあちゃん家を 思い出すようなホッとする佇まい。 のびのびと料理できそうなキッチンは ホワイトのタイルが爽やかですね。

廊下と6畳間の両方から 出入りできるつくりになっています。

サニタリーは板の間の奥にありまして

洗面脱衣所の両側に バスルームとトイレという配置です。

洗濯機置き場は つるんとした陶製洗面ボウルのお隣に。

トイレはウォシュレット付きなので 快適に使うことができそうです。

懐かしさ満点、 ステンレス浴槽の浴室は

ライトブルーの壁に ピスタチオグリーンの床という タイルの色使いがたまりません。

しかもお風呂は戸別温泉を 引いているんですって！

温泉に浸かったあとは そよ風に当たりながら広縁でひと休み。 …という旅館さながらの過ごし方が 日常だなんて夢のようですね。 浴衣を着ればさらに気分が高まりそう！

素晴らしい眺望を堪能できる 癒しとときめきが詰まった レトロモダンなお部屋。

ここに住んだら、きっと 天気が良い日こそ お家で過ごしたくなっちゃうだろうな。

文・山中みく 香川県出身のイラストレーター。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka