なんでしょう、この滲み出る優雅さ、余裕。

心をするりと解いてくれるような、開放感。
のびやかさを感じる空気の向こうには

海が広がっているのでした。
ああ、それでかな。
海が見える街、というのは
それだけで何だかドラマチックだし
海が見える部屋、には
特別なものを感じてしまう。

更に特別感が増しているのは
焦茶色の建具やアンティーク家具たちが
醸し出す重厚な雰囲気のせいかしら。

でも、重くない。
こってりしてるようで
あっさりしてる、みたいな。

大きな窓からたっぷり入る光のおかげかな。
白い壁と清潔感あるリノベのおかげかな。

床は無垢材で、寒くない季節は
素足で歩きたい気持ちよさ。

意外と珍しいかもしれない茶色のタイルは
部屋のアンティークともしっくり馴染む。

飴色の喫茶店のような
親しみやすさがありつつ
スッキリ使いやすい。好き。

お料理するにはIHよりガスがいいって人、
多いんじゃないかな。

さっきから、アンティーク言うてるけど
それは住む人が置くものによるでしょ、
って思うでしょう。

なんとこちら、家具家電が
まるっとついてるんです。
えええっ、う、嬉しい…！
このセンス良いものたちが
そのまま使えると！？

ええ、マンスリーなんですけどね。
でもそれって、すごく素敵な
選択肢の一つではないですか？

ちょっと環境を変えたい、とか
少し長めのリフレッシュしたい、とか
気分良くリモートワークしたい、とか
仕事を辞めてしまった、どうしよう、とか
引っ越すほどの理由はないけど、
引っ越したい気分、とか

まぁ、ここに住む理由として
思いつくことを挙げれば
キリがないんですけど。
どれもここに住むには十分な理由！

旅するように暮らす、
みたいなことが実現できてしまうの、
とってもいいなって思うんです。

知らない街に行くって、
ワクワクして気分が上がることですよね。
病める時も、健やかなる時も。
住む場所を、軽やかに、変える。
住むという決断をするのは重いけど
１ヶ月なら…と決断できる。

この縁側っぽいとこにある
ロッキングチェアなんてのも
そういえば夢の一つだったな！みたいな。
向こうに見えるタイルのスペースは
何かな、と思ったら…

胸をズッキュン打ち抜くバスルーム！
窓の向こうは海で、
綺麗な深い緑色のタイルに囲まれた
猫足バスタブ。

床もまたレトロ愛らしタイルで…夢みたい。
こんなバスルームにとぷんと浸かる時間、
たまらないな！

ダイニングを背にして見えるのが
昔ながらのマンションという感じの玄関、
白いドアがトイレ、
右手はランドリールームです。

トイレはすっきりタンクレス、
シンプルな真鍮のペーパーホルダーに
グレーの床、と好感度しかない。

洗面台はなんとアンティークのミシン台！
ちょこんと2つ並んだ金の蛇口が
たまらなくかわいい。
そして、奥も見てくださいな、
洗濯機の水栓も金色…
生半可ではないこだわりを感じます。

タオルや日用品を置いておく棚も
この通り、十分な容量です。

リビングから奥に見えるのがベッドルーム。
ゆるやかに区切りが残ってるのがいいな、
落ち着かない人は
開口部に布を垂らしてもいいし。

ほんのり残る和の空気。

うん、眠るにはとても良いお部屋。

外から見ても、味わい深い。
晴れ晴れとお日様の光を浴びる、
ヴィンテージな佇まい。

渋い松なんか生えてまして、
その向こうに見えるミントグリーンの壁の
レトロロゴにもビリビリきちゃう。

ここ、熱海なんですよ。
言われてみれば、熱海感、あるでしょう。
首都圏からも割とパッと行けて、
レトロな街並みやホテルがまた脚光を浴び、
面白いお店も点在する街。

こんな素敵なお部屋、多分気に入りすぎて、
１ヶ月で出たくなくなるかもなってのが
目下の心配事ですけど。
気が済むまで住んでもいいのかな。
まぁそれは自分の懐具合と相談で…。
またこの別荘に住みにくるぞ！ってモチベで
お仕事も頑張れそうかしら。

こんなご褒美みたいな景色を、
何度でも何度でも楽しみたいな。