晩秋の折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この季節といえば京都の紅葉。
京都の紅葉と聞くとつい想起してしまう
物件がありまして、それがこちら。

京都・上賀茂にある立派な数寄屋造の建物。
神社仏閣さながらの佇まいですが、
ふつうに住むことができる賃貸物件です。
たびたび物件ファンでご紹介しているので
覚えている方もおられるかもしれません。
このお部屋の案内が近日はじまるそうですよ。

表の門扉を開けて中に入ると
お庭が出迎えてくれます。
美しく紅葉した木が日本家屋に映えること！

お部屋は日本家屋の1階。
居室をぐるり囲む長い濡れ縁が
庭に面しています。

間取り図にはありませんが、
2階の茶室も自由に利用できるので
のちほどご紹介しますね。

さて、まずは1階から。
居室から見える景色がこちらです。
まさにこの季節はちょうど
紅葉が楽しめるのではないでしょうか。

濡れ縁にちょこんと腰掛けて
庭を眺める時間は格別だろうけど、
これからの季節は部屋のなか
炬燵でぬくぬくしながら、に一票。

この8畳間にどっかり炬燵を置いて、
玄関を上がってすぐ、奥に見える
3畳間はフリースペースにしよう。
もう一部屋3畳間があるから、
そちらは寝室に。

天井や建具が美しく経年している一方、
畳はまだ青みが見てとれる新しさ。
生活するにはうれしい塩梅です。

キッチンは北側ですが、
たくさん窓があって
採光は問題なさそう。
奥に扉があり、ここからも
濡れ縁に出ることができます。

逆側の奥、白い扉の向こうは
ユニットバスがありますよ。

それではお待ちかねの上階へ。
この物件の魅力のひとつが
2階にあるお茶室を自由に利用できること。

それにしてもなんと上品な
茶室なんでしょう。
侘び寂びに支配された空間ながら
開口が多く、なかでも上部が
アーチになった火灯口や火灯窓、
ころんとした墨蹟窓など
現代的な感覚でいうと
「かわいい」意匠もあちこちに。

点前座の逆側には、周囲の美しい風景を
まんまるに切り取る大きな円窓。

そして、奥には濡れ縁。
いやはや、すばらしいの一言です。
本当にここを使っていいんですか……？

特殊な建物のため小さなお子さんは
ご遠慮くださいとのことですが、
それも納得の希少な日本家屋。
京都が好きで静かな暮らしが好き、
しかも茶道の素養があるなんて人にとって
これに勝る物件はないだろうなと
しみじみ思うのでした。