「ヴィンテージマンション」と 「リノベーション」のふたつが 組み合わさったのですよ、と。 そう言われたら、心がワクワクと 踊り出すのを我慢できない。

東京都渋谷区千駄ヶ谷。 北参道駅から徒歩3分の場所に、 堂々とした姿のその物件はあります。

1980年竣工、地上7階建て。 総戸数69戸の立派なマンションです。 深みのある赤茶のタイルがすてき。 2023年3月に大規模修繕済みですが、 歴史を積み重ねてきた重厚感は しっかりと残っています。

ご紹介するお部屋は4階。 おふたり暮らしでも、 ご夫婦とお子さまの暮らしでも、 やさしく受け止めてくれそうな シンプルな2LDKです。

「好きなものを魅せる」、 「生活感はさりげなく隠す」。 リノベーションの際には、 それを大切にしてこだわりを 詰め込んでくれたのですって。

玄関から、さっそく見つけた！ 靴をたっぷり収納できそうな 玄関横のシューズラック。 壁を上手に使うことで、 少々散らかっていても 目立ちにくい工夫がされています。

玄関から正面に進むと、 光に満ちた18.7帖のLDK。 いいですね、明るくて気持ちいい。

窓からの光が壁や天井で反射して、 お部屋全体がふんわりした印象。 光の妖精たちが、お部屋の中を 楽しそうに飛び回っているようです。

ライティングレールが あらかじめ付いているのもうれしい。 すでにおしゃれなスポットライトが 活躍の機会を待っていますが、 プラスでお気に入りの照明を 仲間入りさせてあげるのもいいな。

「好きを魅せる」を実現するために、 ダイニングにもこだわりがありますよ。 壁面に、お気に入りの絵を飾れる ピクチャーレールがあるのです！

どんな絵を飾りましょうか。 視界に入るたびにニンマリしちゃう とっておきの一枚を探したいな。

飾るものは、絵じゃなくても。 たとえばみずみずしいグリーンなんて、 明るいこの空間にぴったりではないかな。 その他にもバックや帽子、ミラーなど。 「かけたい」と思ったら、どうぞご自由に。

「魅せる」があれば、 「隠す」だってありますよ。 生活感をサラリと隠してくれる 頼もしいキッチンを見てみましょう。

キッチンの奥には、 備蓄品などを収納できるパントリー！ 可動式の棚もあり、日用雑貨や食品も なんでも受け入れてくれます。

自宅にパントリーがあったら 躊躇なくストックを購入できそう。 かさばるキッチンペーパーも、 生活感たっぷりの洗剤類も、 まるっとここに置いておこう。

キッチン背面の棚には、 好きな小物を飾ってもよし。 カゴやボックスなどを活用して、 センスよく収納するのもよし。 奥行きがあるスペースには 家電類も置けそうですね。

「隠す」の次は、また「魅せる」。 キッチンの調理台はあえて隠さず、 ダイニングからよく見える造りです。

ピンとくるものだけを選んで、 このお部屋に増やせたら…… キッチンからのこの景色も、 ダイニング側からの景色も、 気持ちがルンとはずむものになりそう。

シンプルなIHコンロも お部屋の雰囲気に合っていますね。 グリルと食洗機も付いていますよ。

リビングの横からは、 5.7帖の洋室に行けます。

おぉ、こちらもパッと明るい！

癖のないシンプルな造りなので、 家具の配置も困らなそうです。

こちらのお部屋からは バルコニーに出られます。 あ、バルコニーからリビングが ちょっと見られるのがおもしろい。

近くの建物とも距離があるため、 圧迫感なく生活できそうです。

さてさて、室内に戻りまして。 こちらはもうひとつの洋室です。 玄関近くの、4帖の洋室。

スペースを有効活用できるように、 クローゼットはオープンタイプ。 「これだと入りきらないよ〜」という方も どうぞご安心くださいね、大丈夫です！

こちら！　玄関横には、 なんと3.7帖のゆったりした ウォークインクローゼットがあります。

ちょっとした書斎にできそうな広さ。 衣類やバッグ類だけではなく、 捨てられないけど使わない物たちも 遠慮なく置いておけそうです。

サニタリーもピッカピカです！ 洗練されたホワイトの洗面台。 センスがいいだけではなく、 やっぱりあります、可動式の棚。 物が溢れることをどうにかして 防ごうという気概を感じます。

バスルームもさわやかホワイト。 新しく浴室暖房換気乾燥機も 取り付けてくれたそうです！

トイレも新しいものに交換済み。 さりげないグレーの床がいい感じ、 ゴミや汚れが目立たない色だ。

掲載元の不動産さんでは、 暮らしがイメージできる間取り図も このようにご用意してくれています。 ご夫婦とお子さまの暮らしなら、 お部屋の分け方はこれになるかな？

おふたり暮らしなら、 一室を書斎にしてもいいですね。

「寝室は分けたいな」という方は、 もちろんこのように使っても。 ウォークインクローゼットだけは、 みんなで仲よく使いましょうね。

リノベーションで生まれ変わった、 ヴィンテージマンションの一室。 どんな暮らしが始まるのかなぁ。 なんだか、特別ではない…… だけど自分たちの好きであふれている。 そんな豊かな生活が始まりそうだと、 しみじみ感じたお部屋でした。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramのストーリーによくいます。 @kmn_nana