白い壁に映える梁と、そこにぶら下がる
レトロな照明が素敵……なんて、
見惚れている場合ではありません。
この家の主は足元で寝そべるお猫さま。
起こさないようにそっと歩いてくださいね。

それは外観からも一目瞭然。
愛らしいシルエットがあしらわれ、
足跡まである外壁はまさしく猫の家。
赤い玄関ドアの向こうには、
猫と暮らせる空間が広がっています。

猫はなんと3匹までOK。
50㎡ある１LDKだから多頭飼いも余裕です。

猫たちはどこでどうやって過ごすんだろう。
2階の洋室で運動会？
それとも東向きのサンルームで
日がな一日ごろごろしてるのかな。
猫は家の中でいちばん快適な場所を
見つける天才ですからね。

猫を追いかけて、まずは2階の洋室へ。
壁と床をさわやかな白で統一した
人間にもうれしいデザインです。

10帖あるので、大きなベッドもデスクも
余裕で置けちゃいますね。
キャットタワーもお忘れなく。

冒頭でご紹介した梁の周辺は、
下から見上げるとこんな光景。
勾配天井が良いんだなあ。
てっぺんはかなり高さが
あるんじゃないだろうか。

床の一部はシースルーになっています。
ここを猫が歩くと、
１階から肉球が見えるというわけ。
ああどうか、この上で香箱座りを
してくれますように！

こちらは収納ではありますが、
猫スペースとしてのポテンシャルも。
下段にはトイレを置いて、
上には猫用ベッド、とかどうでしょう。
いや、これからの季節は人間のベッドに
もぐり込んでくるだろうから、使わないかな。

オープンクローゼットには
お気に入りの服をずらりと掛けて。

レトロな引き戸の向こうはサンルーム。
猫と取り合いになるかもね。

洗濯物はバルコニーへ。
ここもきれいに改装されています。

それでは階下へ。
猫が階段を駆け下りると、
トトトトッて軽い足音がするんですよね。

1階は長方形のLDK。

もちろん猫仕様でございます。
人間としてはキャットステップを
ディスプレイ棚にしたいところだけど、
猫がいるなら譲って差し上げましょう。

ステップの先は、
例のシースルーの床になっています。
肉球待ちで見上げすぎて
首を痛めないようご注意を。

ちなみに、奥に見えるスペースは

ウォークインクローゼット。
上部にはポールもあるので、
シーズンオフや出番の少ない
服を収納するのに便利です。

キッチンの近くにある別の収納は
フードや猫砂のストック置き場に良さそう。

キッチンは2階とお揃いの
レトロな引き戸で仕切られています。
窓があって採光も換気もバッチリ。

猫たちがシャワールームの扉の前で
出待ちするでしょうから、
ふだんのバスタイムは
シャワーのみがちょうど良い。
近くにスーパー銭湯があるので、
湯船に浸かりたい日はそちらへどうぞ。

お隣は白い洗面台。

トイレは明るくゆとりある空間。

玄関は、深い赤のドアと
模様入り磨りガラスがお似合い。
帰宅時などに猫が玄関ドアを
すり抜けてしまわないよう、
室内との境には引き戸があります。

周辺は昭和感あふれる住宅街。
とはいえ築浅多めで空き家は少なく、
安心して歩ける環境だそうですよ。

忙しくて疲れた日でも、家に帰れば
好きなだけ猫のお腹に顔をうずめられる。
飽きるまで肉球ウォッチングができる。
そんな、猫と暮らす幸せを
最大限に噛み締められるお家です。