ルーフバルコニー付きのお部屋って なんだか特別な気がして ワクワクしませんか？ 今回はそんなルーフバルコニーを より開放的に感じさせてくれる 物件のご紹介です。

玄関を開けてすぐに感じるのは その奥行きの深さ。 まっすぐに伸びる左手のグレーの壁や、 視線を邪魔しないガラス扉が その奥行き感をより強調しています。

印象的な左手の壁の天井部分には 線状の間接照明が設けられています。 その光のラインを辿っていくと 明るいLDKへと視線が抜けていく という見事な空間演出。 廊下の天井高を梁下に合わせることで 視線が途中で止まらず、 かつ梁の存在感を弱めることにも つながっていますね。

2つの大きな掃き出し窓が並ぶ LDKは抜群の開放感。 リビング部分の天井が廊下から 一段上がっているので、 そのギャップがより開放感を 高めています。

そしてさらにその先に広がるのが 約25帖のルーフバルコニー。 テーブルを置いて コーヒーを楽しんだり、 プランターで植物を育てたり、 ハンモックに揺られたり…、 これだけの広さがあれば 全部楽しめちゃいそうですね。

こちらのルーフバルコニーは 1階の南向きのお部屋だけの特権。 1階とは言ったものの、 屋内駐車場の上階となっているので 歩行者の目線が気にならないのも ありがたいですね。

お部屋に戻りますと リビングの一角は床材を切り替えた インナーバルコニーとなっています。 屋内と屋外の中間領域のような空間が あることで、室内とルーフバルコニーが シームレスにつながっていくように 感じられますね。

隣接する洋室は6.3帖の 寝室にぴったりな空間。 インナーバルコニーの奥行き分 寝室が窓辺から距離が出るので、 2つ並んだワイドな開口面を 存分に感じることができますね。

リビング側に扉を設けず、 あえてインナーバルコニー側から アクセスすることで、 寝室までのアプローチが長くなり、 それがさらなるゆとりや奥行きにも つながっています。

リビングよりも少し高さを抑えた ダイニングキッチンは 落ち着いた雰囲気。 折り上げた天井でゆるやかに ゾーニングがされています。

スタイリッシュなキッチンの隣には パントリーも完備。 生活感の出そうなものは パントリーにしまっておけば キッチンもきれいに保てそうですね。

水回りは白で統一されており、 清潔感たっぷり。 三面鏡の隣に大きめの鏡が ついているのも忙しい朝には ありがたいですよね。

玄関のお隣には3.8帖のDENスペース。 ワークスペースや書斎としても ちょうどよさそうなサイズ感です。

こちらが間取り図。 この部屋の主役ともいえる ルーフバルコニーが ひときわ目を惹きます。

廊下からリビング、 そしてルーフバルコニーと、 奥に進むにつれて開放的になっていく 空間構成の巧みさや、 印象的な長い壁が演出する 奥行き感など、 図面や写真だけでは伝わりきらない 魅力がたっぷりのこちらの物件。 ぜひ実物を見てその素晴らしさを 体感していただきたいです。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。