スキップフロア、ペット可、 そして建築家さんの自邸と ワクワクする要素がてんこ盛り！ 家全体が大きなキャットタワーの ような楽しい賃貸物件のご紹介です。

大きな窓とガレージへの扉が並ぶ外観。 見た目的にはスマートな3階建てかな？ といった印象ですが…、

平面図はなんと6枚！ その中が、スキップフロアで 南北に空間を振り分けており、 地下から屋上まで含めると 9層ものフロアが重なるという 複雑な空間構成となっています。

玄関を開けるといきなり2層目、 エントランスとインナーガレージが 広がります。

ガレージは軽自動車サイズですので、 そこだけはご注意を。 近隣には駐車場もありますので、 こちらはセカンドカー置き場や 自転車・バイクのメンテナンススペース として使ってもよさそうですね。

こちらが1層目、 玄関から少し下がった半地下空間です。 コンクリートとOSBを基調とした ラフな雰囲気も相まって 秘密基地のような空間となっています。

3層目の中1階は、床がタイル貼りの エントランスの延長のような 空間となっており、ここまでは土足OK。 鏡付きのシューズボックスもあるので、 ここで靴を履き替える感じですかね。

夏場でも床がひんやり冷たいので、 オーナーさんの猫ちゃんが よくここで寝ていたとのこと。 赤い扉の先はトイレになっているので、 ちょっとした店舗や事務所としても 活用できそうです。

4層目は7帖の洋室。 こちらは寝室にぴったりですね。 壁をくりぬいたようなニッチ収納も かわいらしいですね。

窓辺には腰掛けられるような スペースもあって、 気持ちよく朝を迎えられそう。 構造用の筋交いもよいアクセントに なっています。

5層目、中2階はまるまる水回りの フロアです。 こちらは洗面脱衣室を兼ねた インナーテラスとなっており、 洗濯物干しにも重宝しそう。 OSB合板をはじめとした 木質系の材料で構成された空間は、 出窓の段差も相まって サウナのような雰囲気ですね。

洗面台は出窓部分に 設置されており採光も抜群。 自然光の下で身だしなみを 整えられます。

無垢材を使用した浴室も 出窓のおかげで開放感たっぷり。 浴室乾燥機もついているので 湿気対策もばっちりですね。

6層目にあたる3階部分は ダイニングキッチンとなっています。 造作のシンクが壁際に作り付けられ、 コンロはなんとテーブルの中！ 業務用の3つくちコンロが 無垢材のテーブルに埋め込まれており、 コンロ部分は強化ガラスで 蓋をすることもできます。

ひとつ上の層のリビングとは 視覚的につながっているので かなり開放感がありますね。 テーブルの脚にはローラーも ついているのでリビング側によせて 配置することも可能です。

7層目、先ほども見えていた リビングルームは7.5帖。 数字だけ見るとそこまで 大きくはないのですが、 他のお部屋より50cm以上高い天井高や、 空間の抜け、出窓などのおかげで 面積以上の拡がりが感じられます。 腰掛けやすい高さになっているので、 家具を買う必要もなく、 より広々と過ごせそうですね。

こちらの物件はワンちゃんも OKということですが、 この縦に伸びるスキップフロアは やはり猫ちゃんの 大好物ではないでしょうか。 ちなみに猫ちゃんは3匹までなら 相談可能という、うれしいお部屋です。 うちの子が出窓でくつろいだり、 階段を駆け上がる姿が 目に浮かんできます。

現在、リビングにはこちらの移動式の 茶室が置かれているようです （写真は中1階）。 炉が切ってあり、お茶も楽しめる本格派。 高さも出窓に合わせているので、 出窓も含めて小上がりのように 使えそうです。

リビングルームからひとつ上がって 8層目のロフトへ。 こちらの階段は踏面がグレーチングの ようになっています。

6帖ほどのロフトは リビングともつながっているので 圧迫感はありませんね。 メッシュパネルにフックをかければ 収納の拡張性も高そうです。 地下室といいロフトといい、 コンパクトな空間って やっぱりワクワクしちゃいますよね。

ロフトから階段を上がり、 トップライトを開けると 屋上へつながります。 先ほどのクレーチングの階段は トップライトからの光を下階へ 届けるためのものだったんですね。

最後の9層目は屋上。 夏には花火大会も楽しめるそうで、 夕涼みにももってこいの空間です。 物干し竿を使えば簡易的なタープも 設置できますよ。

断面を見てもやはり複雑な構成。 法令の関係でそこまで高さを 確保できない中で、空間をずらしながら 重ねていくことで抜けをつくり、 出窓などを効果的に用いて広がりを 生み出している点はさすがの一言です。

こちらの物件、最寄り駅の 狭山ヶ丘駅までは徒歩4分。 そこから池袋駅までは乗換なしで 33分と都内で働く方にとっても 非常に便利な立地。 入居時期は10月末以降となりますので、 気になった方は気になった方は ぜひご確認ください。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。