ダイナミックな土間から始まる かっこいい京町家です。 和とインダストリアルが 予想外にいい味を出したお部屋は 趣味をとことん楽しみたい大人に うってつけ。

1階に生活空間がまとまっていて 暮らしやすい間取りです。 上階はロフトなので 天井こそ低いですが ゆったりとした和室に 「ヌック」というエリアも 気になるところ。

外観は町家らしさが感じられる ザ・日本家屋といった仕上がり。

玄関扉の向こう、 目の前に広がる土間空間は なかなかに新鮮です。

車もバイクも置けますし メンテナンスだってできますよ。

腰壁には黒皮鉄の鉄板が。 ガレージらしさを加えてくれるとともに 汚れや傷つきにも強いので 少々ラフに扱っても大丈夫、という 安心感があります。

土間に手洗い場があるのも魅力的。 玄関先の水場は 何かと使い勝手がよさそうです。

室内に入ると 古建具だったり むき出しの梁だったりと 「これぞ京町家」といったディテールが 目に飛び込んできます。

キッチンと横並びに備え付けられた ダイニングテーブルの今っぽさも よく調和していて素敵。

キッチン越しには ガレージやお庭が目に入り 気分よくお料理ができそう。

キッチン背面の造作棚に加え 古建具の奥も収納。 安心の大容量です。

お庭やガレージが ガラス窓越しに見える1階。 開放感がありつつも 外部からの視線は気にならない、 絶妙な隠れ家感がたまりません。

リビングには電動スクリーンが備え付け。 夜は灯りを落として 大画面で映画やライブ映像なんかを観ながら お気に入りの椅子でリラックス。 そんなとびっきりの贅沢が叶うんです。

水回りは、かわいらしいアーチの奥に。

手洗い場付きのトイレは ブラックがポイントになって スタイリッシュ。

脱衣所周りも 全体のナチュラルな雰囲気を 建具の取っ手や水栓金具、 タオル掛けやサッシまで 随所に散りばめられたブラックが きゅっと引き締めてくれています。

浴室はお手入れがしやすい ユニットバス仕様。 水回りはメンテナンス性も 大切ですよねぇ。

そしてこちらがロフトです。 1階を見下ろせる 広縁みたいな廊下が いい余白になっています。

このアングルで眺めるお部屋、 たまらない。

和室は天井こそ低いですが トップライトや間接照明で 表情のある光が作り出されていて 奥行きの感じられる空間に。 お布団を敷いて寝室にするには ぴったりのお部屋です。

そしてその奥が「ヌック」。 「こぢんまりとして 居心地のいい空間」という意味だそう。

こちらを寝室にしてもいいし 壁際に本をぴっちり並べて 自分だけの書庫にするのもいいな。

ただ暮らすだけじゃなく 車やバイク、 映画に音楽、本に お料理やお酒や コレクションだったり…。

どんな時でも 趣味や遊びでで人生を彩りたい大人に ぴったりの京町家だと思うのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk