好きな物件のテイストのひとつが 「カフェみたいな家」なのですが、 ここはズバリそんなお家に住む夢が 叶いそうな物件です。

京都の賀茂川まで徒歩2分の立地。 築90年以上経っていると見られる建物を 凛とした空間にリノベーションしています。

全体的にナチュラルで 木のぬくもりを感じられる空間。 ほっとひと息つける、 プライベートカフェのような一軒家です。

リビングには 備え付けのソファが。 しかも設計士さんが プランニングされたものだそうで！

落ちついたブルーグリーンの生地は 自然な光沢があり、 滑らかで肌触りが良さそうな質感。 ふかふかと厚みがあります。 今すぐぼふっと沈みこみたい。

お昼寝、しちゃいたいですね… さぞいい夢が見られそうな…。

上部に設置された 透明ガラスのシェードが ソファを引き立ててくれます。 シンプルだけど存在感があってかわいいな。

ソファの横にカウンター、 そしてグリッド棚があるため 本たちとスタンドランプを すぐ近くに置けます。

香り高いコーヒーをカウンターに置き お気に入りの小説をめくる午後… なんて優雅なことでしょう…。

ソファの向かい側には テレビ置き場を想定されたスペースが。 壁掛け式テレビも設置できる コンセントの位置になっています。

ラワン材の壁は あまり主張しない木目なので 空間に調和していますね。

先ほどソファでしっとりと読書する 優雅な時間を妄想しましたが、 ここで映画観ながら寝落ちする 怠惰な自分も易々と想像できます…。

並びのキッチンは IHコンロと食洗機つき。 お掃除も後片付けも スムーズにできます。

キッチンの横に 造作棚がついているから 収納にも困りません。 上部にコンセントがあるため 家電も置きやすいです。

壁には艶のある 淡いベージュのタイル。 無地のタイルの中に、 キッチンまわりの 小物が描かれています。

イギリスで伝統を受け継ぐ職人さんによって 一枚一枚手描きで 描かれたものなんですって！

キッチンの向かいには 収納があります。

一見、引き戸に見えない フラットなデザイン。 壁と一体化して 生活感を感じさせない 造りになっていますね。

さらなる推しポイントが、 お庭があること。 小さなお庭はお手入れもしやすいですし すでに植栽がされているのも ありがたいです。

シダの葉と紫陽花の組み合わせ、 ほんのり和を感じられて良いですねえ…。

しかもね、庭の横に 小さなギャラリーのような 空間があるんです！ なんてときめくスペースだこと！

間接照明がほんのりと 飾ったインテリアを 浮かび上がらせてくれます。 日が暮れた頃はより一層 ムードが漂いそう。

天井から吊るされた照明は、 富山県にある明治時代創業の 真鍮鋳物メーカーが手がける 生活用品ブランド 「FUTAGAMI」さんのもの。 おうちのような形が 非常にかわいらしいなあ。 こんなこだわりのものが備え付けって… よろしいんですか…！

経年変化が楽しめる真鍮製ですから 年々愛でて参りましょう。

このリビングは、 プライベート感を大切にするため 建物の奥に配されています。

奥と言えど、 壁や建具にガラスが多用されていて 南側とお庭からの陽射しが 室内をやわらかく包んでいます。

足元には床暖房が2か所 （リビング、ダイニングキッチン） 設置されているので、 夏も冬も快適に暮らせそう。

こちらが南側の玄関。 視線を遮りながらも 明るい日差しを届けてくれるガラスが 大きく使われています。

明るい木材の天井や 足元に空間のある靴箱が 設置されていることで、 実際の広さ以上に ゆったりとした場に感じられそう。

LDKとの間には モールガラスが入った新設建具と 筋交い+型板ガラスが。

ほんのりとレトロな風合いが やさしい木の色とも合っています。

玄関からプライベート空間が 見えないようにしつつ、 抜け感を感じられ、光も通る造りですね。

左手には洗面とお風呂場。 ミラーキャビネットの裏と 洗面化粧台の下に収納があり 洗面道具もしっかりしまえます。

なんといっても波打つような質感の オリーブグリーンのタイルがかわいい！ 洗面化粧台の木部の色にも馴染んでいます。

さて、見どころはまだまだありますよ。 ２階に参りましょう。

階段の手すりも木で作られていて良いなあ。 手すり側の壁には ブルーグレーのクロスが貼られています。

２階には洋室がふた部屋。 南側の部屋は 明るい窓辺にカウンターデスクと本棚が 備え付けられています。

カウンターの上部に コンセントが２箇所あるので 仕事にも使い勝手がいいですね。

明るい木材にダウンライトがつけられ すっきりとした天井。 だからこそ余計に 大きな梁の迫力が増してるように思います。

北側の部屋にも 無垢の床が使われていて 肌触りが良さそう。 こちらは寝室にしましょうか。 バルコニーがついているので 洗濯物干しはここで。

最後に外観を見てみましょう。 田の字の窓がシンボリック。 シンプルながら存在感があります。

賀茂川までは徒歩2分。 道路の突き当たりに見える 生い茂った緑は、 賀茂川のすぐ横をはしる 加茂街道の街路樹です。

自然が身近で、 周辺環境は静かで、 最寄りの北大路駅は お買い物などにも便利。 この立地も魅力的ですね。

ここに住めるのなら 慎重にインテリアを選んで、 夢の「カフェのようなお家」を 作り上げてみたいな。

文・戸田江美

デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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