あえて居室に配したのであろう
キッチンが奏功して、満足感の高い
ワンルームに仕上がっています。

このお部屋、ランドリースペースと
ウォークインクローゼットが
一体になってるのがわかりますか？

クローゼットの中に洗濯機を置いて、
洗濯・乾燥まで終わらせて、
そのままハンガーに掛けて吊るす。
わーお、めっちゃ便利！

下着や靴下やハンカチなどの小物類から
中小サイズの鞄まで、
吊り下げ収納を使えば思いのほか
スッキリまとまりますしね。

空間の間仕切りがないので、
空気がこもる心配も少なくて済む。

玄関にも良い感じの収納棚があるけど、
ふだん使わないシーズン物の靴は
箱に詰めてWICに保管対応かな。このように玄関側に収納と
水回りをまとめることで、
居室に広めのキッチンスペースが取れる。
とはいえ料理に特化したキッチンではなく
あくまでもユーティリティ性を重視。

丸いシンクの横のスペースは
調理に使えるのはもちろん、
デスクやダイニングテーブルのほか、
テレビ台としても使える。

つまり、デザインの力で限られた空間を
最大限に有効活用してるってこと。

キッチンを玄関側に置いていたら
もっと小さくになっていただろうし
クローゼットも小さくなっただろうから
この間取りで正解ですよね。

で、居室のインテリアデザインも
また良いんですよ。
まず目を引くのが、キッチンと
同じ高さに設置された木の腰壁。

腰壁はラワン材で統一されている一方、
その上の壁はコンクリートだったり
クロス？だったりの異素材MIXなデザイン。

丁寧に仕上げた天井に
ラフな配管が通っていたり、
照明は全て壁面についていたり。

おまけに、床はアンティーク加工を
ほどこしたようなフローリング。

部屋全体をアンティークな空間に
仕上げようとしているのは明白で、
もちろんそれに成功しているんだけど、
どこか現代的な雰囲気もあるのは
きっと居室を隔てるガラス扉と
広めの開口部のおかげ。

開放感と明るさが絶妙な塩梅で加わってる。トイレ兼脱衣所が広く感じるのは
おそらく置かれがちな洗面台がないから。

広さを優先したのでしょうかね。
まぁ洗面台はキッチンに
好みの鏡を置いて代用すればいいかな。
この「いっそのことなくしてしまえ」的な
大胆なところも好き。

お風呂もワンルーム賃貸にしては
珍しい広々サイズ。

ゆっくり入浴派には嬉しいでしょう。こんな素敵なお部屋があるのは荏原中延。
大正時代からつづく都内屈指の長さの
アーケード商店街は徒歩圏内、
自由が丘や中目黒も自転車で
気軽にアクセス可能な穴場エリア。

お部屋同様、周辺環境も
アンティークな東京と現代的な東京を
ともに楽しめそうです。