再建築不可系の木造アパートを
徹底的にアプデ。
こういう生まれ変わりが
日本中で進むと良いよねー！
というモデルケース。

都会に多いこのタイプのアパートを
今後どうしていいかわからない！
って大家さんたちにとっては朗報でしょう。

今回ご紹介の物件は
この路地の奥に佇むアパートの2階。

そのままではなかなか店子がつけにくく、
かといって再建築するのも難しい。

そこでリノベですよ。

居室は限りなく抜きに抜いて
占有面積28.1㎡のワンルームに。

天井も抜いているので開放感抜群。

構造用合板現しの壁、
ベージュの長尺シートを敷いた床など、
良い意味のラフさがたまらなく好み。
そしてラフといえば、このキッチンですよ。

珍しい4つくちのコンロに、
シンプルな蛇口が収まる
さらにシンプルなデザインのシンク。

アリモノの材料でラフに
組み立て作りました的な感じが良い。シンクがある側の壁面を
まるっとタイル張りにして
清潔感を持たせるのと、あわせて
アクセントウォールにしてるのも好き。

もうこうなったらこっちの壁一面は
料理のあれこれで揃えたくなっちゃう。

キッチン横には
調理台を兼ねたダイニングテーブルを置いて
キッチンの下には調理器具棚を。
ついでに本棚も置いて
古今東西の料理に関する書籍やら
お気に入りの食材の空き缶に
空きびんをディスプレイして。

なんてことを考えてたら、
どんどんアイデアが湧いてくる。
この部屋、めっちゃDIY欲を
掻き立てられるんですよ。

たとえば居室をリビングスペースと
寝室スベースで区切りたいなら、
空間に唯一残された柱を取り込むように
パーテーションを組んだりね。

圧迫感があるのは嫌って場合は、
喫茶店とかでよく見かける
腰高くらいの植栽を用いるとか、
薄いレースのカーテンを
垂らすのもいいし、
目隠しがわりの棚をつくるのも良さそう。

部屋には収納がないこともふまえ、
棚的なものもあれこれDIYしながら
部屋をつくっていけたら楽しいだろうなと。お風呂やトイレは
充実した内容なので
そこはそのままでよしとして。

玄関の下駄箱、

洗面台下の収納なんかも
サイズにあわせて
作っちゃう方向でいい気がします。

ああ、抜いた天井に
取り外せる屋根裏収納棚
作っちゃうのもいいかも。

はしごも作っちゃう？そんな感じで、
ちょっと上級者向けの物件かもですね。

いや、べつに住む人に
すべてを委ねてるわけじゃなくて、
見えないところにはしっかり手が入ってる。
建物をジャッキで持ち上げて基礎を一新し、
構造合板でガチガチに固め尽くしたうえで
壁内には遮音材と断熱材をみっちり詰めたり。

そのまま住むだけでも問題ないので、
DIYはやったことないって人でも
とりあえず住んでみてから
考える方向で良い気もします。

不動前からも武蔵小山からも
徒歩12分と便利だし、
お値段も内容のわりに高くないし。


こういうの、日本全国に広がってくれー！