味わいのある焦茶の床に、
ペンキで真っ白に塗られた壁、
モンドリアンを連想するレトロな建具。

さらにぴかぴかのサニタリーや
小さなお庭までついた
気持ちのいい長屋のご紹介です。

場所は東京・大田区。
東急池上線の池上駅から徒歩5分ほどの
4軒長屋や6軒長屋が集まったのどかな一画。

そんな長屋の1区画、このかわいらしい
赤い扉のおうちが今回の物件です。

1階にLDKと水まわり、
2階に2部屋の暮らしやすそうな間取り。
築60年の建物ならではの魅力はそのままに、
水まわりや内装の痛みなどにリノベを施し
快適に過ごせる空間に
つくり変えたそうですよ。

古いおうちの魅力は、
玄関を入った瞬間からそこかしこに。
大切に育てられたおうちに特有の
人肌のぬくもりある清潔感に
期待が高まります。

階段の手前を右に進むと…

キッチンがありました。
ここからリビング全体を見渡した人の多くが
「わー素敵！」って、光のほうへ
ふらふらと引き寄せられるはず。

どうですか、この南向きの大きな開口部！
光も風もたっぷりと取り込んでくれます。
せっかくだから、ここには
カーテンをつけずにオープンにしておくとか。
窓の下半分がすりガラスなので
そんなこともできちゃう気がします。

しかもちょっとした庭もついていて、

自転車を置いたり
植物を育てたりすることも可能。
このスペース、あるのとないのでは
全然違いますよね。

キッチンのほうを振り返れば、
トップ画像でもご紹介した光景。
モンドリアンな建具の向こうは階段下で、
デッドスペースを余すところなく
収納に充てた結果、こうなったようです。

ぴかぴかのキッチンは、
シンクも作業スペースもひろびろ。
右の壁に取り付けたスパイスラックが、

じゃーん、なんと、その裏にある
バスルームの採光窓も兼ねてます。

ちなみにバスルームは改修でもっとも
手を加えた場所のひとつで、
バランス釜からの変身を遂げたそう。
それも、ユニットバスにはせずに
この建物の雰囲気になじむタイル張りに
あえてこだわったのだとか。

トイレは既存のものを再利用したそうですが、
清潔で快適に使えそう。
白いタイルでそろえた水まわりの
統一感も良いですよね。

それでは階段を上って2階へ。
冒頭でもご覧いただいたこの階段、
じつは途中に休憩スペースがありまして。

ほら、上から見るとこんな感じ。
リビングにつながる窓に
カウンターが設けられ、
階段に腰かけて読書したり、
コーヒーを飲んだり、なんてことも
できてしまいます。

2階も南側の部屋はご覧のとおり
日当たりばっちりの気持ちいい空間。

ベランダが備わっているうえ、

収納もたっぷりで、

造作デスクと戸棚まであって
至れり尽くせり。

北側の部屋も採光、収納ともに十分。
寝室にちょうど良いんじゃないでしょうか。

最後に玄関の反対、南側からの外観を。
すでに中を見てきたこともあって、
「愛しのわが家」と呼びたくなりますね。
そんな、住み継ぐことに
よろこびを感じてしまいそうなおうちです。