ここの所、あまりの暑さに 太陽に文句を言いたくなって しまうような陽気が続いていますが、 体調を崩されていないでしょうか？ 今回は、皆様の身体を整えてくれる 優しい太陽のあるお部屋のご紹介です。

タイル張りの外観がおしゃれな 高さを抑えた低層マンション。 最寄の荻窪駅から徒歩5分という 通勤や通学にも便利な好立地です。

壁式コンクリート造のお部屋の 真ん中に置かれたダイニングルーム。 本来光が届きにくいこのスペースが、 このお部屋の中心となる空間です。

ダイニングルームは隣接する リビングと床材を切り替えることで 特別な雰囲気に。 グレーのリノリウム貼りで、 どこか中庭のような空間に なっていますね。

ダイニングの堀上天井部分の 天窓のように見える部分には、 遠藤照明さんの「Synca」という 照明が用いられています。

これまでの照明では表現できなかった ろうそくのような 赤味がかった柔らかな光から 晴天の空のような 白く明るいの光まで、 幅広い色味の光を 演出することができるんだとか。

朝日のような赤味がかった光で 目を覚まし…、

晴天の空のような白く明るいの光の なかで活動する。 日中に適切な時間・適切な量の 光を浴びると、 体内リズムも整っていくそうですよ。

日が昇ってから沈むまでの太陽の光を 時間の経過に合わせて室内で 表現することができます。 このほかにも光の切り替えや カラー演出など、アプリで簡単に 操作できるそう。

雨や曇りの日でも快晴のような光を 浴びることができますし、 今の時期のように、外に出るのが 危険な暑さの中でも 冷房の効いた快適な空間で 太陽光を感じることができます。

お化粧やファッションの色味も 自然光に近い光源で確認できると いうところもうれしいですね。

お部屋の中心に利用頻度の多い ダイニングを設け、 壁式構造で日の当たりにくい 場所というのを逆手にとって、 最新式の照明で光をコントロールする。 ロジカルに組み上げられた プランニングが非常に心地よいですね。

リビングも含め、 落ち着いた色合いでまとめられていて 非常に過ごしやすそうな空間です。

独立型のキッチンは、 ゲートのようなフレームで ダイニングとゾーニングされています。 扉を閉めてしまえば リビング側からは見えなくなるので、 急な来客があっても安心です。

こちらはダイニングに隣接する 10.1帖の洋室。 2方向に向かい合う窓があって 風通しもよさそうなお部屋です。

正面のクローゼットはカーテンで 仕切れるようになっています。 隣接する窓と同じような納まりで 統一感がありますね。

建具の向こうに見えているのは 玄関ホール。 壁の中に収納できる建具を開け放てば、 ダイニングと連続的に 使うこともできます。

玄関ホールの脇には個室が ふたつ並んでいます。 子ども部屋にちょうどよさそうですね。

5.4帖とそこまで広くはないのですが、 それによってダイニングに 人が集まりやすい環境に なっているようにも思います。

洗面室は白で統一して清潔感たっぷり。

きちんと光を浴びて、 ゆっくりとお風呂に浸かる。 これは体によさそうですね。

ちょっと変わった三角形のバルコニー。 天気の良い日は 本物の太陽にもご挨拶を。

ただ何となくそこに 「居る」だけの時間が、 身体を整える時間に変わる…。 生活の中の余白の時間を 豊かにしてくれる、優しいお部屋でした。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。