この部屋のキッチンを初めて見たとき、
吉本ばななの小説『キッチン』の
冒頭の一節を思い出しました。

「私がこの世でいちばん好きなのは
台所だと思う。（中略）
できれば機能的で
よく使い込んであるといいと思う。
乾いた清潔なふきんが何枚もあって
白いタイルがぴかぴか輝く。」


まさにそんなキッチン。

ドイツの名門「Leicht（ライヒ）」の
製品なので機能性の高さは折り紙つき、
ガスコンロが4口もあってL字型で、
料理好きにはたまらないはず。
淡いアイスグリーンのベースと
木の取っ手にはレトロな趣もあり、
デザインのクオリティも申し分なし。
ぴかぴか輝く白いタイルに映えています。

この収納の多さに加え、
ダイニングテーブルとしても使えそうな
広めのカウンター付き。
仕切りのドアを閉めれば、

目隠しだってできちゃいます。

極めつけはカウンターの上に
さりげなく吊るされた、ルイスポールセンの
白いペンダントライト。
なんて美しい一画。
キッチンまわりを眺めているだけで
ごはん3杯はいけちゃいますね。

居室のほうも抜かりなく、
ワンルームではあるものの
16帖の広さがある洋室なので、
一人ならかなり贅沢に暮らせそう。

ベッドはこっちの端に置こうかな？

いや、やっぱりこっち？

ラグを敷いて大きなソファを置けば、
けっこう立派なリビングスペースが
つくれそうです。

ここで間取りをご紹介。
ご覧のとおり収納があちこちに
あるお部屋でして、

居室にはクローゼットと複数の棚、

玄関と居室をつなぐ廊下にも
右側全面＋左側一部に収納スペースが。
とにかく収納で困ることはなさそうです。

水まわりだって良いんですよ。
シンプルな洗面台とウォシュレット付きの
トイレはホテルのようで、
スケスケのお風呂は浴室乾燥に
追焚機能も完備。
ここも収納が充実していますね。

南向きのバルコニーからは
建物の横に植えられた
木々の緑を楽しむことができます。

場所は四谷三丁目。
四谷三丁目といえば荒木町＝飲み屋街な
イメージがありましたが、
こんな閑静な住宅街もあるんですね。
もちろん荒木町まで歩いてすぐ、
新宿御苑もたいやきのわかばさんも
ご近所という個人的にぐっとくる立地です。

冒頭でご紹介した小説『キッチン』の
主人公は、キッチンが好きすぎて
キッチンでならよく眠れるという設定です。

小説を初めて読んだとき、
いくらキッチンが好きでもさすがに
寝るのはちょっと……と
つっこんだものですが、
このお部屋のキッチンでなら寝れるかも。
わりと本気でそう思ったのでした。