こんもりとした緑のむこうで 待っているのは

とんがり屋根のお屋敷がある、 おとぎの国…

ではないんですが、 おとぎの国に来たような ステキな洋館があるんです。

すいれん池のほとりに建てられた、 企業の保養所だった建物。 今はソーシャルなライフスタイルを 取り入れたアパートとして愛されています。 その名も「すいれん館」。

充実した共有部がありますが、 シェアハウスと違うところは お風呂とトイレが 各お部屋に完備されているところ。 八角形の共用キッチンや 階段まわりのボーンウィンドウなど なんと、そそられる 間取り図なんでしょうか！

ではでは、玄関から順番に 見ていきましょう。 おや、愛らしい住人が お出迎えしてくれていますね。 お邪魔します、黒猫先輩！

玄関を入るとすぐに 気持ちの良い ボーンウィンドウの吹き抜け空間。

建築時に宮大工さんが携わったそうで 天井や梁などもとても立派。 緑の借景も相まって、 さっそくほれぼれしてしまいました。

階段横の八角形のお部屋は 広い共用キッチン。

ぐるっとひと回りして、お見せしますね！ 外国のお屋敷にありそうな、 造り付けのスパイス棚が 目を引きますね。 大きな4ドアの冷蔵庫も頼もしい。

作業スペースも広くて、 お料理しながら住人同士の 会話も弾みそう。

あたたかな光の照明が かわいい上に気品もあって、うっとり。 コンロはIHクッキングヒーター。

他にも炊飯器やトースター、 電子レンジなどの 調理家電もそろっています。

できたてほやほやのお料理を レトロ喫茶店にあるような テーブルセットでいただけるのも うれしい。

カウンターのお席もあったりして。

窓の外はこの眺め。夕暮れ時は マジックアワーのグラデーションと 食事を同時に味わえる、特等席です。

漆喰とレンガの壁に無垢材の床、 素材にもこだわったキッチンでした。

階下には共用ラウンジと ランドリールーム。

スケルトンの階段は 秘密の地下室を下りるようで 胸が高まります。

マントルピースに ディンプレックスの電気暖炉。 本物の炎のようなきらめきと ファンヒーターで足元を しっかり暖めてくれるのだとか。

床のタイルの装飾が、 かわいらしいこと、この上ない！

階段下の造り付けの本棚には 気になる蔵書がたくさん。 ギターもあって、 お楽しみには困りませんね。

漆喰の壁に丸い照明、 世界地図のレリーフやニッチの造作、 内装のいたるところに 趣向が凝られていて にんまりしちゃう。

こんなテラリウムが さりげなく飾られているところも 大好き。

やだ、なにこの魅力的な おひとり様ゾーンは？！ うんうん。みんなと ワイワイもいいけれど、 人の気配を感じながら一人になれる こういうスペースもありがたいですよね。 ああ、日がな一日、 ここで漫画を読んで過ごしたいなあ。

ランドリーコーナーも 木の床に漆喰の壁で 海外のアパルトマンの おもむきを感じます。

洗濯機に衣類乾燥機もあるとは 大助かり。

作業がはかどりそうな アイロンコーナーもありました。 苦手なアイロンでも ここなら毎日かけたくなりそう。

共有部分の充実っぷりに 思わずホクホクしちゃいました。 それではお待ちかね、 2階の居室へ。 光あふれる階段部分は 緑のカーペットに 手すりのカーブが優美なこと。

ホテルライクに建てられていて 廊下にも高級感が漂います。

現在、募集中なのは205号室。 モールディングが施された ドアを開けると ウッディで居心地良さそうな 明るいお部屋。

クローゼットに鏡台、 ユニットバスがあり、お部屋の設備も 充実しています。

ベッドにテレビ台もありました。 洗練されたステンドグラスの ペンダントライトにもうっとり。

ひとりならゆったりと 暮らせそうな広さです。 山小屋風のななめ天井も 落ち着きますね。 窓の外には萌ゆる緑。

そうそう、こちら お庭も抜群なんです。 アプローチにはウッドデッキ。

花が咲き乱れる花壇と

平野を見渡せるこの絶景！ 遠くはあべのハルカスまで 見えるそうですよ。

最寄り駅へは徒歩13分。 南北に商店街が伸び、 暮らしやすいと評判の近鉄奈良線、 瓢箪山（ひょうたんやま）駅は 難波から近鉄奈良線で20分ほどで 通勤通学も、しやすいロケーション。

緑に囲まれた丘の上に建つ 麗しい洋館での生活。 憧れてやみません！

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex