こちら「家具屋さんによる オーダーメイドキッチン」なんですって！ なんてときめきキーワードでしょう！

ここは築50年ほどの大きなお家を フルリノベーションした物件。

間取りも良ければ、 各所の素材も素敵なんですよ〜！ 順を追って見ていきましょう。

キッチンは家具屋さんが作ったから、 ニッチ収納や吊り戸棚もあり 収納力抜群。

緻密ですっきりとした仕上がりで 洗練された造作キッチン。 美しいなあ。

大きな窓から陽を受ける キッチン壁もかっこいい。

矢筈の形をモチーフにした モザイクタイルが一面に貼られています。

４くちガスコンロで、 作業スペースも広々。 しかも海外製食洗機つきなんです！

さらにはビルトイン洗濯機まで 付いております！

料理と洗濯ってほぼ毎日向き合うもの。 それらを１箇所でまとめてできるので 家事動線がスムーズになります。

洗濯機脇のパントリーに 洗剤なども収納して。 ちなみに棚は可動式なので 自由自在に調整可能です。

キッチンの対面には お庭への出入り口が。

扉を開ければ、目の前がお庭。 スムーズに洗濯物を干しに行けます。

ダイニングキッチンの 良きアクセントにもなっているのが、 カウンター代わりにもなる家電収納棚。

大谷石（おおやいし）が使われています。 独特の質感が素敵。 陶器の器やお花との相性が良さそうで、 色々飾りを置きたくなるなあ。

ハイチェアを置いたら 窓辺のカフェ空間が生まれますね。 家事がひと段落したら、 ここでお気に入りの一杯を淹れて ゆっくりコーヒータイムでも。

ちなみに家具はセレクトショップ 『DOUBLEDAY』プロデュースのものが 展示されています。

こういうモダンでちょっと懐かしい テイストが似合うんだなあ、と 参考になりますね。

お次はリビングへ。 リビングとダイニングキッチンは、 スキップフロアで繋がっています。

リビングと水回りが 分かれているため、 程よく生活感を 目隠ししやすいと思います。

かといって完全に 仕切っているわけではないので 家族の気配を感じながら 過ごせますね。

板張りの勾配天井が特徴的なリビング。 なんて伸びやかなんでしょう！

11帖あり、ダウンライトと 大きな窓の効果も相まって 開放感があります。

こんな風に、ゆったり体全部を預けられる 大きなソファを置いても余りある空間。

白壁が大きいから、 プロジェクターを置いて ホームシアターにしてはいかがでしょう。 また、時にはここで庭を眺めたり、 本棚に手を伸ばして読み耽ったり。

うん、危険ですね。 日がな1日ここで過ごす自信がある。 （でもそういう時間が一番好き）

お庭とは階段で繋がっています。 プチガーデンパーティも 開いてみたりして。

１階にもうひと部屋あるのが、 12畳の和室。

このお部屋もお庭からの 陽当たりが気持ちよさそう。 縁側的空間もあって、そそられます。 深いブルーグレーの壁紙も モダンですねえ。

和室から玄関方向を見ると こんな感じ。 そう、一直線に和室まで 来られるんです。

LDKの扉を閉めておけば 玄関から和室まで プライベート空間を見せずに 直行できる導線。 なので和室は来客用の 応接間としても活用できますね。

和室と玄関の間にあるのが、 トイレとお風呂。

洗面室もキッチン同様、 タイル使いがかわいい！

並んで立てるほど ゆったりした広さです。

洗面台の照明とタオルハンガーに合わせて トイレットペーパーホルダーも真鍮。

脱衣所にはタオルや下着類を 収納できる可動式棚が。

床下収納もあり、 水回りの掃除道具類も ここにまとめて収納できそうです。

では洗面室を出て、 玄関へ向かってみましょう。

玄関フロアは ２階へ吹き抜ける造りなので 上下に伸びやかな空間です。  玄関土間には 釉薬ムラの質感がたまらない ブルーのタイルが一面に！ 天井高いっぱいの窓からの陽を浴びて これまた様々な表情を 見せてくれます。  土間とウッディな内観との 相性も絶妙ですね。

アーティスティックで インパクトのある玄関、 一度ここに遊びに来たら 忘れられないだろうな。

それでは２階へ 上りまして…

まずはこちらの 洋室を拝見。 元々の板張りを活かして リノベーションされたそう。

木に包みこまれそうな 感覚になります。

備え付けデスクがあるので 書斎や勉強部屋として 使いやすいですね。

11帖あるので ベッドを２つ置いても ゆとりがあります。

隣の12帖の洋室には 入り口が２箇所あります。

いま一度間取り図を見ると、 こんな感じ。

扉が２つあるのを活かして 家具で区切ったり 壁を新設すれば ２部屋にもできます。

子供部屋を作ったり 書斎を作ったり、 ライフステージに合わせて 部屋を増減できる 余白があるのって良いですね。

そして2階にも 洗面台・トイレスペースがあります。

起きてすぐ身支度できるから便利。

タイルが印象的なお家ですが 私はこの洗面台の タイル使いが一番好み。

釉薬ムラのある細いタイルと 丸いミラーと真鍮照明の組み合わせって なんでこんなに萌えるんですかね… たまらない…

２階にはウォークインクローゼットも あります。４帖あるので 家族分の洋服を収納するのにも 十分ではないでしょうか。

収納は地下にもあるんですよ…！ 地下車庫に３帖ほどの スペースがあります。 備蓄食材やアウトドア用品を 収納するのに最適。

しかも車庫の奥には キッチンへ繋がる階段があるので 外へ出ずにそのまま 荷物を運び入れられます！ いやあ、つくづく便利！

電動シャッターは オーバースライディングドアなので 開閉がスムーズでスピーディです。

これにて物件の全体を見てきましたが、 いやはや面白かったですねえ。

思わず、すいすいと 家中巡ってみたくなるような... 暮らしの動線が のびのびと設けられた間取りでした。

そして、きちんと家全体の デザインに合わせて 厳選されたであろう素材たちが 使われていて。

居心地のいい家って、こういう 細やかなこだわりから 生まれるのだろうなあと、 改めて思いました。

文・戸田江美

デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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