代々木上原にほど近く、
渋谷や原宿までも歩いて20分ほど。
数え切れないほどのおいしい飲食店や
パン屋さん、ケーキ屋さんが集まりつつ、
都内屈指の広さを誇る代々木公園に隣接。
さらに代々木八幡宮と明治神宮に守られて
風水的にも申し分のない、
住むには最高の街こと代々木八幡（by知人）。

高級住宅街のイメージがあったのですが、
駅近にこんな場所を見つけました。

わあ、なんだかノスタルジック。

短い階段を登ると、
小さな一軒家たちが並んでいます。
どれもあきらかに昭和の家だけど、
扉や郵便受けがさりげなく
個性を主張していて、
さては君たちただの古民家ではないな……？

なかでも今日ご紹介するのは、この子。
いちばん左にある、蔦が絡んでいるお家。

お家の中はどんなだろうと
ブラックチョコレートみたいな
黒くつやつやしたドアを開けますと…

思わず大きな声で「ただいまあ」と
言いたくなるような、
古き良き日本家屋の玄関。

でもちょっと待って、
市松模様のタイルが敷かれているし、
靴箱らしき収納の扉が
パープルにペイントされていますね。
やはりただの古民家ではない予感。

意を決して居室を覗いてみると…

あらま、洋室でした！
しかも独特の個性が魅力で、たとえば
濃い茶色の柱や天井の優美なデザインは
まるで洋館の一室のよう。
そう思って眺めていると、
柱はマホガニーに、壁は漆喰に
錯覚してくるから不思議です。
うん、ナイスリノベ！

キッチンを背に居室を見るとこんな感じ。

アーチの入り口とヘリンボーン柄の床で
さらに深まる洋館テイスト。
キッチン側と入り口側で
異なるタイプの床を配し、
ゾーニングしているようですね。

間取りはご覧のとおり。
1階は先ほどのお部屋＋水まわり、
2階にもう1部屋＋小さなベランダ
という一軒家です。

次は2階のお部屋を見てみましょう。

こちらも洋室ですが、
1階よりも和室の名残りが濃厚。
壁の大半を占める大きな窓に、
あえて障子を残してるのがいいなあ。

もともと2間だったのを
ぶち抜いたと思われる広い空間なので、
リビングと寝室は2階にしましょうか。
モダンなソファやベッドを置きつつ、
テーブルと照明は和風にする。
和モダンがめちゃくちゃ映えそうです。

1階にぎゅっとまとまった水まわり。
お風呂は現代的なシャワー室に。

シンプルな洗面台には
まん丸な壁掛けミラーがよく似合いそう。

トイレにもお風呂にも
窓があるのがうれしいですね。

以前の住人は
ギャラリー兼住居にしていたというのも
うなずける、個性的でかわいいお家。
そういう使い方や事務所利用も
もちろんいいけれど、
ふつうに住みたいですよね、ここ。

昭和の住宅街の空気をいまに伝える
都心のエアポケットのような場所で、
ご近所さんに挨拶したり
家々の生活音を感じながら
小さなベランダに洗濯物を干したり。
久しぶりにそういう生活が
してみたくなりました。