肩の力がふと抜けるような 昭和の懐かしい木造アパート。

おそらく押入れだったであろう部分が 机に改装された、 ちょっとユニークなお部屋です。

一人暮らしには ちょうどいい１DK。

机が備え付けなのは 省スペースにもなるし 持ち込む家具が減るしで 嬉しいかも。

机は部屋の一角にポコっと はまったような造りだから なんとなくおこもり感があり落ち着きます。

窓際の優しい陽だまり、 良い塩梅ですよねえ。

一面に有孔ボードが貼られているので 色々取り付けられます。

写真のように本を掛け置いたり、 はたまた鏡をつけて ドレッサー代わりにしたりして。

ハンガーパイプが取り付けられているので 色々吊るすにも便利です。 ドライフラワーなどを吊るして お気に入りの物を集めたコーナーに するのもきっと楽しいですね。

カーテンレールまで付いているので お客さんが来た時には シャーっと目隠しできます！

2面採光だから日当たりもいい感じです。 障子が日差しをまろやかにしてくれる。

机の向かい側の角っこには ベッドを置きましょうか。 ほどよく差し込む朝日で目覚められそう。

机の右の扉には 備え付けのクローゼットがあります。 このぐにゃっとした木目も、 デコラティブな取っ手も懐かしい！ 実家にあった！

ハンガーパイプと鏡も付いています。 引き出しに加え、上には天袋もあり、 それぞれ奥行きもあるので、収納力高め。

そしてお気づきでしょうか。 右のふすまにつけられた かわいい『ふすま飾り』を。 おそらく麻の葉を モチーフにしたデザインです。

こちら側から見ると ガラス越しなので ふんわりとしたシルエット。

キッチン側から見ると、 木の細工がしっかりとお目見え。 なんてかわいい！

賃貸であまりお見かけしないような 職人技が光る建具。 歴代の住人さんたちも 愛でてきたのかな。

かわいいポイントが もうひとつあって、それは玄関。

見てください、 昭和のおうちによく見かける 青緑色の瓦屋根！

幾何学模様が敷き詰められた クリーム色の壁！

船舶で使われるような マリンライト！

路地感が溢れる 砂利の中の飛び石たちも セットで愛おしい…

幾何学模様のパターンは 室内にも使われています。 まあなんて鮮やかなトイレの床！

キッチンは２くちコンロも置けそうな しっかりとしたサイズ感です。 吊戸棚が右上にあり 洋間同様に収納力高めなのが嬉しい。

DKは5帖あるので、 小さな食卓を置いて ここでご飯を食べましょうか。

吊戸棚の下は シャワールームの入口です。 これまた懐かしいデザインの 照明がお出迎え！

湯船はなく、シャワーのみ 設置されています。 お風呂はさっと 済ませたい人向けですね。

カーテンの向こうには 洗濯機置き場があります。

時が止まったような 懐かしさを感じる物件。

意外にもロケーションはシティ派で、 3駅3路線使えて 少し歩けば繁華街・池袋駅に行けます。

巣鴨エリアにもほど近く 風情ある喫茶店や個人商店めぐりに 励んでみたくもなる立地。

家賃は抑えめにして 都心に出やすい立地で ひとりまったり暮らしたい人には ちょうどいいかもしれません。

この机でリモートワークしたり、 コーヒー淹れてじっくり読書したり。 落ち着いた時間を ここで過ごしたいなあ。

文・戸田江美

デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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