ご覧ください この光あふれるすてきなおうち。 土地の持つポテンシャルを 最大限引き出した、 ここでしかできない特別な住まいです。

建物の名前は「ルーモスタカラ」。 『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる 「ルーモス（光よ！）」 という呪文がその名前の由来です。

小高い丘の上の 道路から高低差のある個性的な 土地に建っており、 2階からアクセスするという 珍しいつくりになっています。

1階には個室と水回り、 中2階の踊り場部分にトイレ、 2階部分にはLDK、 そして一番上にロフトと ルーフバルコニーという構成。

玄関を入ると4.5帖の土間空間。 そしてその一角には太陽光を 下の階へ届けるための 光の井戸が設けられています。

そしてその光が 降り注ぐのが1階の洗面室。 このお部屋は道路よりも 下に位置しているのですが、 それを感じさせないほどに 明るい空間になっています。 真上から入った自然光が 白い洗面台でバウンドするので メイクの場所としてもぴったり。

洗面室の向かいには 7帖の洋室が並びます。 2室を仕切る壁と棚は 可動式になっているので、 大きなひと部屋として 利用してもいいですね。

さて、2階に戻ってLDKは 吹き抜けのある開放的な空間。 玄関から入ってすぐに遠くの緑を 眺められるのは、高台にある この敷地ならではです。

建具を開けて 土間空間とつなげることで、 アウトドアリビングのような 楽しみ方もできそうですね。 いろいろな方向に向けて たくさんの窓が設けられているので 季節や時間によって様々な表情の光が 入ってきます。

キッチンはゆとりのある二の字配置。 キッチンの天板は 通常ダイニングテーブルよりも 15cmほど高いのですが、 置き型コンロにすることで 作業台とダイニングテーブルを 兼用できるようになっています。

ロフトへの動線は階段なので 荷物を持ったままでも安心。 階段自体は蹴込板のない ストリップ階段なので 上階からの光が落ちてきて お部屋を明るく照らしてくれます。

ハリーが住んでいたお部屋は 階段の下でしたが、 こちらのおうちでは ロフトへの階段の踊り場に 収納用の小部屋が。 １帖ほどの広さがあるので かなりの収納量になりますね。

ロフトは吹き抜けに面しているので おこもり感もありつつ開放感もある というまさにいいとこどりの空間。

そしてロフトからつながる ルーフバルコニー。 天気が良い日に日向ぼっこを したら気持いいでしょうね。

「ルーモス」の名の通り、 家じゅうに光があふれるこちらの物件。 個性的な敷地を活かすための 建築家・諸我尚朗氏による 魔法のようなアイデアが 満載のおうちでした。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。