シュッとした中に、 どこか懐かしさも感じる やわらかな雰囲気。 余裕のある暮らしができそうな ユニークな団地のご紹介です。

団地の隣り合う２つの住戸を つなげたゆとりのあるお部屋。 もともとの間取りを活かした プランになっているのも、 団地好きの方にはうれしいポイントかも。

ダイニングは壁の一面を 水色にお色直し。 長押（なげし）を取り払うのではなく、 そのまま残してあるのが チャーミングですね。

キッチンも団地らしいかわいらしさを 残しつつも、リフォームが施され すっきりとした仕上がりに。

もともとの一世帯分がほぼほぼ LDKになっているので かなり広々とした空間。 DKにはダイニングテーブルの ほかに作業台も、 リビングにはソファにオットマン、 アームチェアまで 置けちゃいそうですね。

こちらの物件、 ライターさんやデザイナーさんなどの 事務所兼住居として 利用できる点も特徴的。 一室まるまる仕事部屋に使っても まだまだお部屋はたくさんあります。

和室に文机を置いて黙々と作業、 なんていうのも 雰囲気があっていいですね。 広さもスタイルも違うお部屋が いくつもあるので、 工夫次第でいろいろな 使い方ができそうです。

大容量の押し入れもあるので 収納スペースに困ることはなさそう。 こういうところも団地の良さの 一つですよね。

2つの住戸をつなぐ渡り廊下の部分は、 暮らすゾーンと働くゾーンを分ける 緩衝帯のようなスペースにもなりそうです。 職住一体の暮らしの中に、 こういったON/OFFを切り替えられる 場所があると仕事もプライベートも 充実しそうですね。

さらに、事前の届け出があれば DIYもできちゃいます。 棚を作りつけたり、壁紙を張り替えたり、 長い時間を過ごす場所だからこそ、 細かいところにまでこだわって、 自分のお城を作り上げたいですね。

フリーランスの方々にも、 そうではない方々にも おすすめのお部屋。 お仕事やライフスタイルに 変化があっても、 この部屋の持つバッファが 受けとめてくれると思いますよ。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。