壁、襖、畳などが新調された 渋くてモダンな和のお部屋。 ヴィンテージのソファーセットに 間接照明を置けば、さらに素敵な 和洋折衷のお部屋になりそうだ。

生活に便利で閑静な住宅街にある 中古の一軒家を、 昨年末にフルリフォーム。 デザイン性と機能性を兼ね備え、 丁寧に改装されたお家は 快適で、住みやすく生まれ変わっている。

こっくりとした緑の馬目地タイルが レトロかわいい玄関。 木目の扉とポストも、相性がいい。 夕暮れ時、ランプ風の玄関灯に 明かりが灯るのを想像すれば きっと、ホッとやさしい気持ちになる。

中に入るとすぐに、2階へ上がる階段。 蹴込みの部分がタイル貼り風に 化粧されていて、さりげなくおしゃれ。 ホワイトの壁と木の床と柱が ナチュラルテイストで とても落ち着くたたずまい。 廊下には中庭に面した フィックス窓があるので 全体的にとても明るい。 つきあたりにある扉は、 それぞれキッチンとサニタリー。

まずはキッチンから見ていこう。 ヘリンボーン模様の床で 申し分ないかわいらしさ。 くすみカラーのアクセント壁も ポイント高い。

ホワイトのホーローキッチンは タフでお手入れしやすく、 耐火性に優れている。 ガスコンロは3くちで、 重宝するに違いない。 南向きの窓が流し台の上にあるので 日中は手元の明るさに困ることはない。

キッチンには他にも北東に 2面の掃き出し窓。 今回の改装で、 シャッターつきサッシに交換し 防犯性と耐寒断熱性を強化。 庭には雑草対策が施されており、 手間のかかる下準備が済んでいるので ガーデニングがはかどりそうだし、 ビギナーでもお庭がある喜びを 享受できそうなのがいいなと思う。 写真手前の部屋は、先に紹介した 渋モダンな和室。

和室は、変色しにくく、カビの発生も少ない 撥水性のある、ダイケンの和紙畳を使用。 そして何と言っても一番目を引くのは ビビットな赤。 センスの良いリフォームや、DIYショップ 「Decor Interior Tokyo」で有名な夏水組の 襖紙「月に鶴」を、 あえて壁紙に使用したとのこと。 大胆かつおしゃれな内装を より活かせるような、 ファニチャーをそろえたい。

廊下や階段の壁には 漆喰や珪藻土が使われていて 消臭、断熱、調湿機能が 期待できるらしい。 素朴な塗り具合も、味わい深くて とてもいい。

2階の部屋はどちらも洋室。 ナチュラルでもヴィンンテージでも 懐深く受け入れてくれそうな くすみカラーの壁に白い柱。 押入れだったであろうくぼみは ハンガーラックや収納用品で オープンクローゼットのように使えそう。

こちらの部屋は襖を残し、 隠せる収納をキープ。 襖にはグッドデザイン賞を受賞したという ルノンの凛という襖紙が 使われていて、ここでも そのこだわりに感心する。

1階の水回りも、 抜かりなく仕上げられている。 ヘリンボーン模様の床に、 シャワー付きの大きな洗面台。

黒檀色のアクセント壁が スタイリッシュな浴室は TOTOのユニットバス。 断熱材入りなので、冷めにくく ファミリーにぴったり。

浴室と同じテイストのトイレは 温水洗浄便座付き。

このたびのリフォームで、 外壁塗装もほどこしたとのことで、 この先10年はメンテナンス不要というのも とても大きなポイントだと思います。

成田空港にアクセスがいい JR総武本線四街道駅から徒歩18分。 歩いて3分のところにあるバス停を 利用すれば、駅までは5分ほど。 家の周りには徒歩5分の場所に スーパーや100均ショップ、 ドラッグストアが入っている ショッピングモールもあり、とても便利みたい。

もともとの良さを大切にしながら、 選びぬかれた材を散りばめて 生まれ変わった一軒家。 この設備で庭付きで、 1500万円以下とは、 にわかに信じがたい。 賃貸でもOKとのことなので まずはお試しに、住んでみるのも いいかもしれません。

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex