ダークカラーのアクセントクロスに、 抜け感のある桟の間仕切り。 モダンでスタリッシュなのに レトロなあたたかみもあるこのお部屋は 2016年にリノベーションがされたばかり。

12帖の個室に加え ゆったりしたダイニングスペースが 確保された1DKです。

ここまで思い切った深い色のクロスって このサイズの賃貸ではめずらしくないですか？

ダークカラーの壁紙のなにが良いって、 インテリアが映えるんですよ。 ほら、最近は美術館の展示室も ホワイトキューブじゃなくて 深い色のクロスを採用するケースが 増えてるじゃないですか。 その潮流のきっかけは2011年に リニューアルしたパリのオルセー美術館で、 細かい理由はいろいろあるんだけど、 とにかく濃色の壁は絵が映えるんだそうです。 ちなみに同じ物件のほかの部屋はこんな感じ。

どの部屋もクロスと床に遊び心がありますね。

しかもこの物件、DIY可なんですって！ ということは壁に大きな絵を飾ったり、 ウォールラックを取り付けたり。 このままで住んでも十分素敵ですけど、 せっかくだから壁を活かして 自由にお部屋を演出したいところ。 で、ウッド×黒脚のテーブルとか レザーソファとか置いたらかっこいいだろうなあ。

さらに気分を上げてくれるのが立地。 なんと目の前に川が流れているんです。

外へ出ていけば川へと下る階段もあって

川沿いをゆっくりお散歩できちゃう。 休日の朝は張り切って お気に入りのスニーカーを洗うでしょ。 びしょびしょのスニーカーを 大きな石の上で乾かしながら 自分も隣で日向ぼっこ。 お供にするのは ポットにいれたコーヒーでも 背徳の昼ビールでも。 なんだかワクワクしてきちゃう。

おっと、お部屋の紹介が まだ途中でした。 次はキッチンを見てみましょう。

高めの位置に設えられた棚には 大きな寸胴鍋なんか置いて 冬になったら大量の豚汁とか 作ったりしたいな。 電球がぷらりと下がるだけで ラフなロッジみたいな いい雰囲気が醸し出されますね。

トイレもお風呂もピカピカですよ。

あらためてお伝えしますが このお部屋、DIY可です。 しかも、現状復帰も不要。 ほんとにほんとに いいんですね？と、 オーナーさんに確認したくなっちゃう 好条件なのです。

さて、このお部屋に 自分らしさを加えるには 何から始めようか。

構想に行き詰まったら 川沿いに腰かけて 水の流れでも眺めながら 気分転換すればいいか。

そうやってのびのびと 好きに暮らすことを 受け容れてくれそうなお部屋です。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk