すこしふしぎで、すてきなフォルムの アイランドキッチン。 かわいらしいだけではなく、 新しい家事の形を提案してくれる このお部屋の主役なんです。

豆のさやのような有機的で やわらかな曲線を描いた アイランドキッチン。 マットな質感の広い天板が、 メールをチェックしながら、 趣味や読書を楽しみながら といった「～ながら家事」を かなえてくれます。

真ん中がキュッとくびれているので、 つながりつつもゾーンは分かれている、 という絶妙な距離感が生まれていますね。

油がはねやすいコンロは 壁付けのバックカウンターに 設置してあったり、 シンクの足元には食器洗浄機が 備え付けられていたりと、 意匠面だけでなく、 機能面でも折り紙つきです。

キッチンの天板は 一般的なダイニングテーブルの 天板よりすこし高めになっているので、 バースツールのような座面の 高い椅子を用意するのがおすすめ。

バースツール・ ダイニングチェア・ソファと、 目線の高さや座る姿勢が変わることで 気分を切り替えられるのも すてきですね。

もともと4LDKだったところを 2LDKにリノベーションしているので、 リビングは圧巻の28.2帖。 ダイニングテーブルやソファも ゆとりをもって置けちゃいます。 キッチンとの関係性を考えながら あれこれレイアウトするのも楽しそう。

リビングのほかにはお部屋が２つ。 4.9帖のお部屋は子ども部屋や 書斎としてもぴったりなサイズ。

7.0帖のお部屋は寝室に。 建物の前面に高い建物が少ないので どちらの個室も明るく開放的ですね。

そしてそれぞれの個室には クローゼットが 備え付けられているのですが…、

こちらのクローゼットには 廊下側からのアクセスも可能。 普段の洗濯の時はもちろん、 衣替えの時にも便利なデザインです。

洗面脱衣室もすぐそばにあるので、 乾燥機能付きの洗濯機を使えば 洗濯物を洗って乾かして 収納するまでの動線が ほんの数歩で完結します。

物理的に家事をラクにする仕掛けを 随所にちりばめながら、 「～ながら家事」で 家事自体へのハードルを下げて 精神的な意味での家事ラクも かなえてくれるお部屋。

新しい住まいのスタンダードに なりそうな予感です。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。