夏は釣りに海水浴、 冬はスキーと新鮮な蟹を楽しみ 別荘として大いに活用された 海のそばの広い古民家。 いま、次の担い手を待っています。

丁寧にお手入れされていたようで 室内はとてもきれい。 数年前に3つの部屋の床を フローリングにリフォーム。 和と洋のほどよい塩梅と 暮らしやすさが好ましい。

旅館の一室と言ってもよさそうな 書院造りの立派な和室も 残っています。 お茶と和菓子でくつろげば、 いつでも旅行気分が味わえそう。

オーナーさんは カフェ付きの簡易宿泊所にするつもりで 準備を進めておられたのですが、 お仕事の都合で、今回泣く泣く 売却を決めたとのこと。

桜の向こうに見える海、 いいですねえ。 1階から漁港の、のどかな風景が 2階の窓からは雄大な水平線が のぞめるのだとか。 なお、目の前の漁港では 釣り船をチャーターすることも できるそうです。 釣り好きにうってつけの立地！

ああ、なんて懐かしくて かわいい、お台所なんでしょう！ タイル張りが大いにいとおしい。 ここまできれいに残っているのは なかなか珍しいのでは。 きっと、長いあいだ愛されてきた あかしなのでしょうね。

レトロ好きが小躍りしそうな いぶし銀の水屋もあります。 くぅぅ、この水屋だけでも欲しい…。

ダイニングスペースはフローリング。 お友達をたくさん呼んでも ゆとりがありそう。

洗面所とトイレも数年前に リフォームされたとのこと。 憧れの古民家とはいえ、 サニタリーが新しいのは助かります。

木枠の窓や味があるタイル使いの ゆったりとしたお風呂。 昨年にガス給湯器と シャワーを付け替えたそうで 便利になっています。

驚くことに、こちら薪風呂も可能と 書かれてありました。 これは、貴重なお風呂体験が 楽しめそうです。

裸電球があしらわれた玄関まわりの 雰囲気は、うっとりするほど素敵。 カフェにしたくなる気持ちが とてもよくわかります。

お庭には蔵（物置）がありますが、 撤去してガレージにしたり、 ドッグランにすることも可能だとか。

裏には2台停められるパーキング付き。 海水浴場とオートキャンプ場は なんと徒歩3分。 徒歩圏内には人気の温泉施設、郵便局、 病院もあるのもうれしい。 車で15～20分ほど行けば スーパーやレストランもあるとのこと。

うわぁ、海に沈む夕陽の 美しいこと！ 京丹後の豊かな自然と相まって このうえない。 高速道路を使用すれば 大阪・京都・神戸へは約2時間半。 また、京丹後市への移住者には もろもろの条件を満たせば、 市から補助金もあるようです。 気になる方は市役所のHPでご確認を。

のんびり暮らすのも良し、 商いを起こすのも良し、 別荘として使うのも良し。 お手頃価格で住みやすそうな 愛され古民家です。

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex