都心に通勤可能なエリアで 自然を身近に感じつつ 静かに、おだやかに暮らしたい。

そんな方におすすめしたいお部屋です。

千葉県千葉市美浜区にある 磯辺第一住宅団地の一室。

最寄駅であるJR京葉線の 検見川浜駅まで徒歩9分の立地。 東京駅まで乗り換えなしで約35分。 それでいて、海や川にほど近く緑も多い 落ち着いた雰囲気の街です。

古き良き団地らしい共有部は 棟番号が貼られた照明がかわいい。

お部屋は最上階の5階です。 エレベーターはありませんが、 こんなに愛らしい玄関扉が 待っていてくれるのなら 毎日の上り下りも頑張れそうだ…！

リノベーションによって 生まれ変わった51.90㎡の2LDK。 間取り図では、LDKの上の部屋が 「和室」となっていますが、 今は洋室に改装されています。

入居は2名までで、 小さなお子さまは不可なので、 ゆったりとしたひとり暮らしや ご夫婦など２人暮らしにも良さそうです。

ノスタルジックな外とのギャプを感じる モダンな印象の玄関。 ゆったりサイズの三和土（たたき）には 傘立てなんかも置けそうです。

突き当たりの洋室も気になるところですが まずはリビングから見てみましょう。 左側に見えている障子の引き戸が LDKに続いています。

よく見たらビックリ。 この建具、なんと雲柄でした！ 渋い木材との組み合わせが ユニークですね。

リビングダイニングは お部屋の真ん中あたりで 床材が切り替わっていて、 奥のリビング側にはさらっとした 無垢材が使われています。

天井から床までぐるりと囲う白い枠が まるで空間を切り取っているみたい。 この中だけインテリアの雰囲気を ガラッと変えてみる…というのも 面白いかもしれません。

明るい日差しが降り注ぐ 南向きのお部屋です。

窓は断熱性や遮音性が高い 二重サッシになっているんですって。

腰高窓の近くには ダイニングテーブルを置くか ソファを置くか…。 外を眺めながらの食事も そよ風を感じながらの読書も どちらも捨て難くて悩ましい！

キッチン横のガラス扉からも 元気に生い茂る木々がよく見えます。 バルコニーに出てみると、

縦横にどこまでも広がる スカッと抜けた大きな空と 遥か遠くまで見渡せる のびのびとした景色が…！ この開放感、たまりませんね。

天気が良い日には 富士山も見えるみたいです。

横に長いバルコニーは 足元まで光が差し込むので プランターを置いて 家庭菜園に挑戦してみたいな。

収穫した野菜を使って何を作ろう？ 想像するだけでワクワクしちゃいます。

琺瑯とステンレスのツヤツヤキッチンは グリル付きの2くちコンロに大きめシンク、 ワークトップの広さも十分ですから 快適に調理できそうですよ。

上下にたっぷり収納が設けられているのも 自炊派さんにはありがたい。

ホワイトのキッチンに映える ブルーのタイルも素敵ですね。

続いて、居室を見てみましょう。 リビングに隣接している洋室は 改装前は和室だったようです。 なんでも仕舞えそうな大きな押し入れは 幾何学チックな模様の襖が目を引きます。

間取り図には「和室」と書いていますが 今はベッドルームに使えそうな洋室に変身。 布団派さんならデスクを置いて ワークスペースにしたり 趣味の空間にしても良いですよね。

玄関の左側、ナチュラルテイストな 引き戸の先に和室があります。

四畳半ほどの広さがあるみたいです。 このお部屋からも バルコニーに出られますよ。

水色の畳縁が爽やかな 昔ながらの稲藁畳床。 化学物質に敏感な方も 安心して過ごせますし 調湿能力も高いんですって。

ごろんと寝転がったら おばあちゃん家にいるような 懐かしい気分に浸れそう。

このお部屋の襖は グリーンの横縞グラデーションでした。 畳と相まって、 リラックスムードが高まりますね。

サニタリーまわりは 玄関の右側にまとまっています。 グースネックの水栓と壁面の模様が 洋風な佇まいの洗面台脱衣所に、

パステルカラーのバスルーム。 琺瑯製の浴槽は新品のものに 取り替えられているようです。

トイレも清潔感がありますね。 温水洗浄機能がついているのもうれしい。

洗濯機置き場は サニタリールームの入り口に。

気持ちよさそうにはためく洗濯物の隣で 清々しい景色を眺めながら 風の音や鳥の鳴き声に耳を傾ける のどかで贅沢な時間。

天気が良い休日には 散歩やサイクリングに出かけたり 隣駅の海浜幕張駅まで ショッピングに繰り出したりして。

日常のふとした瞬間に ささやかな幸せを見出すような… 心凪ぐ暮らしを想像させる リノベ団地でした。

文・山中みく 香川県在住のイラストレーター。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka